林芙美子発信へ「談話室」 画廊経営の池田さん開設準備 ゆかりの直方に交流の場 [福岡県]

「直方から林芙美子を発信したい」と話す池田暁美さん
「直方から林芙美子を発信したい」と話す池田暁美さん
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 直方市殿町で画廊を営む池田暁美さん(68)が「放浪記」で知られる作家、林芙美子にちなんだ「談話室」を、命日(6月28日)までに立ち上げようと意気込んでいる。林芙美子は少女時代の一時期を直方で過ごし、当時のことは放浪記にも描かれている。池田さんは「関連の本や資料をそろえ、交流の場をつくって、直方から林芙美子を発信したい」という。

 池田さんは、林芙美子の生誕地とされる北九州市門司区で9歳から約20年間暮らした。7年前から住む直方市と林芙美子とのつながりを知り、芙美子を通して門司と直方との関係を深めようと、2014年と15年には、交互に作家100人の作品展を開いた。16年7月からは毎月1回、自分の画廊で林芙美子の短編作品を味わう朗読会も開いている。

 しかし、直方と林芙美子の関係を知る市民はまだ少なく、パンフレット一つない現状を何とかしたいと、談話室立ち上げを思い立った。画廊の一角を「林芙美子の談話室」として多くの人に来てもらい、本や資料を集めるほか、直方時代の放浪記の一節をデザインしたタオルなど関連グッズも置きたいという。

 池田さんは「筑豊の炭鉱街での体験が芙美子の原風景となった、と研究者も指摘している。門司や広島県尾道市などゆかりの地とも連携して、点と点を結びたい」と話している。

=2018/02/14付 西日本新聞朝刊=

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