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亡父と街に捧げる応援歌 歌声広場テーマソング「涙からはじめましょう」 戸畑出身の歌手・響あか絵さん [福岡県]

「涙からはじめましょう」を歌う響あか絵さん
「涙からはじめましょう」を歌う響あか絵さん
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「涙からはじめましょう」のCDジャケット
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 「涙からはじめましょう」と題した新曲が12日、昭和の歌謡曲を生演奏に合わせて高齢者が歌う人気イベント「北九州歌声広場」で初披露される。歌うのは、北九州市戸畑区出身のプロ歌手響あか絵さん。亡き父に捧(ささ)げる曲は、歌声広場のテーマソングになった。「北九州の街がこの曲で元気になれば」という願いも込め、響さんはステージに立つ。

 響さんは1996年、大手レコード会社からデビュー。ばってん荒川さん(故人)と共演したり、坂本冬美さんや鳥羽一郎さんらの前座を務めたりして、順調なプロ歌手生活を送り、CDも4枚発表した。

 暗転したのは15年ほど前。古里の父親は勤め先が倒産し、持病の糖尿病が悪化した。それから数年後、娘はプロ歌手の道を半ば諦めて北九州に戻り、介護に奔走。華やかなステージは遠ざかり、涙を流す日々。「死にたいといつも思っていた」

 失意の響さんを励ましたのが、地元のブルースバンド「国士無双」のギタリスト中尾カオルさん。4年前、中尾さんからのデモ曲が響さんの元に届いた。「時は戻せないから つらい時はみんなで…」。響さんへのエールが、優しいメロディーに乗って流れた。「この曲はあか絵の人生の歌だよ」。中尾さんらが作った曲に勇気づけられた。

 昨年6月、響さんの父は意識不明となり、集中治療室に搬送された。その際、響さんは「お前は俺の歌姫」という父の言葉がよみがえったという。未完の曲を枕元で繰り返し流すと「昏睡(こんすい)状態だった父の目がうっすら開いた」。72歳で世を去ったが「父が応援してくれている。みんなに届けたい」と、CDを自主制作しようと決めた。

 レコーディングを重ねた新曲は昨年末に完成。計4曲入りのCDは11日に発売される。響さんは「天国の父に聞こえるよう、しっかり歌っていきたい」と意気込む。

 高齢者の交流の場として人気の「北九州歌声広場」は12日午後1時半から、小倉北区京町4丁目の「レガーレ」である。響さんは新曲や故美空ひばりさんの歌を披露し、参加者たちと往年の名曲を歌い上げる。

 催しは18、26、27日にもブリックホール(門司区大里本町)などである。参加費はドリンク付きで1200円。CDは税別千円。

=2017/01/11付 西日本新聞朝刊=

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