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【進め!ギラヴァンツ北九州】ピッチ間近 客席に臨場感 新本拠地 3月オープン [福岡県]

 ●アクセス向上 街に活気も

 ギラヴァンツ北九州の新本拠地として、JR小倉駅北側に1月末完成予定の北九州スタジアム。昨年末には愛称が「ミクニワールドスタジアム北九州」に決まった。J3のギラヴァンツが再起を図る場所となる新球場。3月のオープンを前に、特徴や地域への影響などを探った。

 スタジアムは北九州市が、小倉北区浅野3丁目の民有地に約99億円を投じて建設。3月に供用開始する。座席数は約1万5300席。維持管理費は借地料も含め、年間約1億5千万円を見込む。

 旧本拠地の本城陸上競技場(八幡西区)との違いの一つが、公共交通機関によるアクセス向上。小倉駅から徒歩約7分で着く。市建築課の渕上忠彦・スタジアム整備担当課長は「新幹線停車駅からこんなに近い競技場は、Jリーグクラブの本拠地としては他にない」と力を込める。

 北九州市立大の南博教授が昨年7月31日のホーム戦で観戦者に実施したアンケートによると、ギラヴァンツ応援者の50%超が公共交通機関で新スタジアムへ行くと回答。試合前後、ファンが市街地を回遊し、飲食などをすることも期待される。ユニホーム姿の人々が歩き回ることで、試合ムードの盛り上げにもつながるだろう。

 観戦環境もがらりと変わる。本城陸上競技場はピッチの周囲に陸上トラックがあり、観客席と選手の間に距離があった。新スタジアムの客席最前列はタッチラインまで約8メートルで、高さもピッチ面ぎりぎりまで近づけた。臨場感ある試合を楽しめそうだ。雨天時でも快適に観戦するためのスタンド屋根や、映像を流せる大型画面など、本城になかった設備も充実する。

 新スタジアムの完成でギラヴァンツはJ1昇格に必要なライセンスを得たが、2016年シーズンは最下位に沈みJ3に降格。シーズン中、降格を危ぶむサポーターたちからは「本拠地が新しくなるのにJ3に降格するなんて恥ずかしい」という声も聞かれた。

 それだけに、選手たちは気持ちの入ったプレーを新しいピッチで示すことが何よりも必要だ。スタジアムに魂を吹き込むのは選手たちだ。ギラヴァンツは2月からキャンプに入る。開幕に向け、1年間戦い抜ける力をしっかり付けてきてほしい。


=2017/01/12付 西日本新聞朝刊=

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