若い人材確保へ地元企業がPR 北九州工業団地で「見学会」を開く [福岡県]

戸畑製作所で砂型の準備作業を体験する戸畑工業高の生徒たち(北九州工業団地協同組合提供)
戸畑製作所で砂型の準備作業を体験する戸畑工業高の生徒たち(北九州工業団地協同組合提供)
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 非鉄金属メーカーなど21社が加盟する北九州工業団地協同組合(小倉南区新曽根)が若い人材の確保を目指し、地元企業の魅力発信に努めている。15日には戸畑工業高(戸畑区)の生徒約120人が団地を訪ね、9社が開いた「オープンファクトリー」に参加、作業を体験したり見学したりした。全国的な労働現場の人手不足で、就職希望の高校生の目は大手を向きがち。組合は「地元企業の名を知ってもらうだけでも大きい」と手応えを感じている。

 戸畑工高の生徒が見学したのは、産業機械製造や金属加工の9社。アルミなど非鉄金属の高い加工技術で知られる「戸畑製作所」では、鋳物用の砂型を製造する作業を体験した。

 市は2015年、中小企業でつくる市内の団体の人材確保支援策に助成金を出す制度を、建設業を対象に始めた。16年には「人材不足はどの業界も同じ」と業種の壁を取り払った。

 組合は16年、助成金を活用し、初めてオープンファクトリーを実施。同高の生徒が参加し、見学後のアンケートでは8割が「名前を知らなかった企業が多い」と回答した。「高い技術を持った企業が市内にも多いと知ることができた」「将来への考え方が変わった」との声もあった。

 組合の田村和生専務理事によると、北九州工業団地に拠点を置く企業に就職する地元高校生は、ここ数年減少しているという。田村専務理事は「高校生はテレビCMに出るような大企業しか知らないのが実情。地元のものづくり企業の技術力に触れ、就職活動の幅を広げてほしい」と話している。

=2017/11/29付 西日本新聞朝刊=

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