水彩画で「中間百景」 「歩こう会」の犬丸会長が画集を出版 [福岡県]

犬丸さんの自信作の一つ「中鶴炭鉱偲郷碑」
犬丸さんの自信作の一つ「中鶴炭鉱偲郷碑」
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「中間百景」の原画を前に笑顔を見せる犬丸さん
「中間百景」の原画を前に笑顔を見せる犬丸さん
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 ウオーキング愛好者たちでつくる「中間歩こう会」の会長で測量士の犬丸雅元さん(76)=中間市通谷=が昨年12月、水彩画集「中間百景」を自費出版した。カメラに凝った経験を生かし、市内の何げない風景の中に、絵になるシーンを見いだし描いた作品は「優しいタッチで味がある」と好評だ。犬丸さんは「見慣れた景色もいずれなくなる。未来の市民が過去を振り返る際の資料になれば」と話している。

 「中間百景」はB5判、オールカラーで104ページ。小中学校などの公共施設▽神社▽主要通り▽鉄道▽市役所屋上からの眺望-など、「中間市民なら誰でも知っている」(犬丸さん)風景の絵100枚を収めた。

 制作期間は昨年6月から約2カ月間。現地に出向いたり、撮った写真を見たりしながら耐水性の黒ペンと水彩絵の具だけを用い、1枚1時間程度で仕上げた。11月、市の美術展に出展したところ、出版を勧める声が多く、画集にまとめることにしたという。

 市西部の田園風景や東部の商業地区など見どころは多いが、犬丸さんのお気に入りは中鶴炭鉱偲郷碑(同市蓮花寺)。父が炭鉱マンだった犬丸さんは、閉山とともに姿を消した炭鉱労働者を描き添え、味わい深いテイストを醸し出した。

 絵画は趣味で完全に独学。市外の美術展に入選した弟の影響を受け、18年ほど前に始めた。インターネットを使って学び、以前は似顔絵を描いていたが、今は専ら風景画を手掛ける。

 「中間百景」は幸文堂出版(戸畑区)で500部印刷。一部を市内の小中学校や市民図書館に寄贈した。市はふるさと納税の返礼品に加えることも検討している。税込み1200円。

=2018/01/30付 西日本新聞朝刊=

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