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沖ノ島 観光との共存を 「国際的な連携必要」宣言し閉幕 宗像国際環境100人会議 [福岡県]

「宗像宣言」を読み上げる水産高の生徒たち
「宗像宣言」を読み上げる水産高の生徒たち
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 環境問題に取り組む有識者や企業、市民団体などが集う「宗像国際環境100人会議」は最終日の27日、福津市津屋崎のカメリアホールで公開シンポジウムを開催。世界遺産になった沖ノ島(宗像市)の未来について、持続可能な観光と環境の在り方を話し合った。

 宗像大社の葦津敬之宮司は沖ノ島の世界遺産登録に当たり「Spiritual(霊性)」「Animism(精霊信仰)」「Ecology(生態学)」のキーワードを使い、環境への取り組みが評価されたと報告。「海の再生を宗像から発信し続けることで、環境と観光の融合を探っていけるのでは」と提案した。

 日本各地の神社を巡り本を執筆している歌手の相川七瀬さんは「宗像大社は古くからの祈りの場が原形をとどめる貴重な場所。神社に残る豊かな自然を訪れることで、環境を次世代につなぐ意識を育てていければ」と発言。沖ノ島に最も近い大島の漁師、上野和行さんは「夏場はアワビ、サザエ漁をしてきたが、ここ2年は自粛。漁師も水産資源を未来につなぐ努力をしている」と現状を報告した。

 藤原恵洋九州大大学院教授は「世界遺産になったことで、日本の流儀を理解しない観光客も入ってくることになる。世界との付き合い方の可能性と課題を考え、相互理解することがますます大切」と話した。

 最後は、玄界灘の磯焼け改善に取り組む水産高(福津市)の生徒が「海には国境がないため、国際的な連携が必要。そのためには個々の価値観の転換が必要だ」と宣言文を読み、3日間の会議が閉幕した。

=2017/08/28付 西日本新聞朝刊=

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