朝、夕の補習 実態調査へ 県教委、全県立高対象4月にも [福岡県]

 多くの県立高校で実施している始業前の補習が事実上の必修扱いになっている問題で、県教育委員会は4月にも、全県立高を対象に朝と放課後の補習の実態調査に乗りだす。「朝補習」「朝課外」と呼ばれる朝の補習や放課後の補習は、生徒の任意での参加が原則。調査で実施の有無や生徒の意思が尊重されているかを確認し、生徒の自由な選択に基づく補習をするよう徹底させるとしている。

 朝や放課後(教員の勤務時間外)の補習は教育課程に基づく正規の授業ではなくPTAなどが主催。朝の補習は普通科のある高校のうち、9割近くで実施。多くの高校で事実上の必修扱いとなっており、生徒に参加、不参加の選択肢を与えていないという。

 調査は、各校に補習の実施状況を書面で尋ねた上で生徒にどのような意思確認をしたかを回答させる。県教委は、生徒への確認が不十分な高校には改善を求める方針。ただ、学校側が、学力確保に補習の受講が必要と判断した生徒に受講を促すことは問題視しないという。また県教委は、指導に当たる教員の同意を得ているかの調査も検討している。

 11日の記者会見で、城戸秀明教育長は「補習は、安価に学力向上ができるため貧困対策としても意義は大きい。生徒や保護者の希望を把握するなど、手続きをきちんとしてやりたいと考えている」と述べた。県教委は昨年11月、生徒や保護者の意向を尊重するよう求める通知を全校に出し、改善を図っていた。

=2018/01/18付 西日本新聞朝刊=

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