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「鶏すきそうめん」地域に絆 宗像市池野地区の伝統料理 [福岡県]

鶏肉のすき焼きにめんを入れる「鶏すきそうめん」
鶏肉のすき焼きにめんを入れる「鶏すきそうめん」
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花田加代子さん(右)の指導で鶏すきそうめんを試作する池野地区の住民たち
花田加代子さん(右)の指導で鶏すきそうめんを試作する池野地区の住民たち
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 宗像市池野地区の住民グループが、郷土料理の「鶏すきそうめん」を一緒に作ることで、地域の絆を深める取り組みをしている。19日に同市で開かれる「赤間宿まつり」に出店してお披露目することになり、古里の味を広く知ってもらおうと試作を続ける。

 宗像市では鶏肉を使ったすき焼き「鶏すき」が、おもてなし料理として広く伝わる。地域の集まりで作る場面も多く、すき焼き鍋が常備されている公民館も。鶏肉と地元野菜で作るが、具や味付けは地域で異なる。そうめんを入れるのは「池野以外では見たことがない」と市職員。

 池野は昔ながらの農村と、約20年前に開発された住宅団地とが隣接している。旧住民と新住民の交流は活発とはいえず、夏祭りなどイベント時期だけに限られていた。「池野を古里とする住民が一体化できる機会がつくれないか」と昨年、新旧住民有志がグループ「池野まちづくりモデルプロジェクト」を結成。農村の住民に教わりながら鶏すきそうめんを作り、地域イベントで振る舞ったところ、「初めて食べた」と新住民に好評だった。

 食の記憶で地域をつなごうと、販売に挑戦することにした。グループに参加する農家の花田加代子さん(69)が昔ながらの作り方を指導する。砂糖と鶏肉を炒め合わせ、鶏の脂で砂糖が溶けたらしょうゆを入れる。白菜、タマネギなど池野産の野菜をたっぷり入れて煮込み、仕上げにそうめん。甘辛い汁がそうめんにからみ、しっかりした味わいだ。

 19日は午前10時から、同市赤間で開かれる祭り会場で1杯200円で販売する。新住民の樋口征次さん(72)は「伝統の味を新住民が知ることで、古里の意識が芽生える。一体となって次世代につなげたい」と張り切る。

=2017/02/11付 西日本新聞朝刊=

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