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夫は切り絵、妻は粘土細工 金婚の篠崎夫妻が二人展 [福岡県]

日の当たるアトリエで切り絵を手にする春雄さんと、樹脂粘土の花を手にする和代さん
日の当たるアトリエで切り絵を手にする春雄さんと、樹脂粘土の花を手にする和代さん
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 福岡県福津市宮司の篠崎春雄さん(73)が切り絵、妻の和代さん(74)が樹脂粘土の花の作品を並べる二人展が22~27日、同市津屋崎の「津屋崎千軒なごみ」で開かれる。白川郷(岐阜県)の切り絵は、春雄さんのがん手術後の昨年秋、夫婦で中部・北陸地方を旅したときの風景-。2人は20日に迎える金婚式の記念に、水入らずの展覧会を企画した。

 トラック運転手だった春雄さんは約30年前、和代さんが趣味で始めた切り絵を「自分もできるんじゃなかろうか」と取り組んだ。絵の経験はない。作品にしたい風景や静物を写真に撮って拡大し、輪郭だけを残して切り抜いた後、裏から色紙を貼っていく手法を試みた。最初の作品の題材は日光東照宮陽明門。極彩色の彫刻を一つ一つ再現した。「気が遠くなるほど細かかった」というが、全国コンクールで入選し、やめられなくなった。

 和代さんは切り絵から遠のいたが定年退職後、樹脂粘土で本物そっくりの花を形作る細工に熱中した。花が大好きだという。色の混ぜ具合によって花びらの風合が変わるのが楽しくて、これまで200種類以上の花を制作した。二人展では切り花や鉢植えの作品を飾る。

 2人とも「熱中するタイプ」。春雄さんは庭に面したアトリエ、和代さんはその隣の居間で黙々と作業をし、食事時しか話をしない日も。手の使いすぎが原因の手根管症候群に夫婦そろってかかったこともあるという。

 4年前、春雄さんに消化管壁のがんが見つかった。昨秋までに3回手術し、10キロ以上やせた。退院後、夫婦で何度か歩いた立山黒部アルペンルート(富山、長野県)や白川郷を訪ねる旅へ。「白川郷では紅葉と雪が同時に見られた。とてもうれしかった」と和代さん。その紅葉の色を、春雄さんはちぎり絵の技法を使う新境地で表現した。

 二人展は入場無料。なごみ=0940(52)2122。

=2017/03/20付 西日本新聞朝刊=

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