猛毒タコに注意呼び掛け 能古島に続き糸島でも発見 「絶対触らないで」 [福岡県]

ヒョウモンダコへの注意を呼び掛ける看板=19日、シーサイドももち海浜公園
ヒョウモンダコへの注意を呼び掛ける看板=19日、シーサイドももち海浜公園
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 福岡都市圏の沿岸で今月、猛毒を持つヒョウモンダコが12日に福岡市西区の能古島で見つかったのに続き、17日には糸島市の芥屋漁港でも発見された。例年に比べ多いというわけではないが、かまれると呼吸困難や心肺停止に陥る危険性があり、県水産海洋技術センターは「見つけても絶対に触らないで」と注意を呼び掛けている。

 ヒョウモンダコは体長約10センチで、茶色いヒョウ柄のまだら模様が特徴。興奮すると全身に青いリング状の模様が浮かび上がる。唾液には青酸カリの850倍以上の毒性で、フグと同じ猛毒「テトロドトキシン」を含む。

 沖縄近海~オーストラリアの亜熱帯のサンゴ礁に生息してきたが、九州や本州でも発見例は多い。「温暖化の影響で北上しているのでは」(福岡市水産振興課)との見方もある。

 同センターによると、記録を取り始めた2009年以降、県内では季節を問わずに31件(19日現在)の発見情報があり、うち9割が糸島市や福岡市、福津市など福岡都市圏の海域だった。これまで被害は確認されていないが、海水浴客などが触れる可能性がある浅い岩場や空き缶に潜んでいることもあるという。12日は能古島で巻き網漁を操業中の漁船が捕獲。17日は芥屋漁港でかご漁をしていた漁師が見つけた。いずれも殺処分された。

 15日、福岡市はマリナタウン海浜公園(西区)とシーサイドももち海浜公園(早良区)に注意喚起文を張り出した。同公園前を通りかかったタクシー運転手石橋孝則さん(62)は「先日は油流出もあったし、何かと危ないね」。市は、夏の海水浴シーズンを控えた6月中旬までに張り紙を市内全域の海水浴場に拡大し、市政だよりで注意喚起する。

=2017/05/20付 西日本新聞朝刊=

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