【動画付き】8歳の絵本作家、学校紹介の絵に挑戦 動画ナレーションも 福岡市・西都小の「こうちゃん」 [福岡県]

それぞれが描いた西都小の校舎の絵を見せ合う大地1組の池晃太朗君(右)と渡明良君
それぞれが描いた西都小の校舎の絵を見せ合う大地1組の池晃太朗君(右)と渡明良君
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 8歳の絵本作家、新たな挑戦-。福岡市西区の西都小2年池晃太朗君(8)が描いた絵本が校内外で人気だと聞き、9月に取材した。あれから3カ月。12月に再び学校を訪ね、その成長ぶりに驚かされた。

 西都小は今春開校した新設校。地域の民生委員などを招いた祝賀会が2日にあり、晃太朗君が学校紹介のために描いた絵本の読み聞かせ動画が上映された。

【西都小紹介絵本の動画はこちら】

 宮崎安貞さんが西都をひらいてくれたんだって。おはかを生活科で見にいったよ。

 動画からは授業などで学んだ成果が伝わってくる。彼の絵本「こうちゃん」シリーズでおなじみの温かな絵の雰囲気はそのままだ。

 執筆を依頼したのは斉藤啓一校長。「晃太朗君は、見たものを子どもらしい目線のまま絵と文で表現できると思った」という。晃太朗君は9月までに3作の絵本を描いたが、いずれもテーマは自分が思いついたもの。今回は学校紹介というテーマが指定された新たな挑戦だったが、約1カ月半で16枚の絵を完成させた。

 学校を紹介するに当たり、晃太朗君が所属する特別支援学級「大地1組」担任の大櫃(おおびつ)玲子先生(35)は、教室や運動場などを描くよう指導しようと「学校のどこが好き?」と尋ねた。すると晃太朗君は「友達がいっぱいいるところだよ」と答えたという。

 場所を尋ねたつもりの大櫃先生にとって「好きな要素」の回答は予想外だった。しかし同時に「場所は人がいないと成立しないんだと、はっとした」という。晃太朗君が描きたい西都小の姿が見えてきた。学校紹介はこう締めくくる。

 西都小学校で1番好きなところはお友だちがたくさんいるところ。ぼくは、先生もお友だちも大切にするよ。

 祝賀会の出席者からは「感動して涙が出た」といった声が上がった。

 コミュニケーションや集団行動が少し苦手な晃太朗君だが、学校紹介は大地1組のクラスメート4人と構成などを考えた。4人は動画にも出演し、それぞれが描いた西都小の絵も披露。渡明良君(8)は「自分で描いてみて分かったけど、こうちゃんは立体的に描いてて、すごい」と話す。

 晃太朗君は19日、新作「こうちゃんサファリパークへいく」を完成させた。来年も友人や先生、地域に見守られながら、彼の世界がさらに広がることを期待している。

=2017/12/22付 西日本新聞朝刊=

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