「猫の島」相島に乗員宿舎 新宮町営渡船、旧待合所改築へ 島外居住者2人を雇用 [福岡県]

相島の路上でくつろぐ猫。奥の2階建てが改修される旧渡船待合所
相島の路上でくつろぐ猫。奥の2階建てが改修される旧渡船待合所
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新宮港と相島を結ぶ新宮町営渡船「しんぐう」
新宮港と相島を結ぶ新宮町営渡船「しんぐう」
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 新宮町は相島(あいのしま)の旧渡船待合所を改築し、乗員が寝泊まりする簡易宿泊施設にする。欠員補充で新たに雇用する乗員が島外に住んでいるため、宿泊先を確保し相島からの始発便に乗務できるようにする。近年「猫の島」として脚光を浴びる相島は釣り客とともに渡船の利用客が増加中。町は乗員の勤務環境を整えることにより、臨時便を含めた渡船の安定運航を図る。

 乗員の休憩所として使われてきた旧待合所の2階に寝室を二つ、1階にユニットバスを設ける。島に空き家もあるが、家財の片付けや改築の条件が合わなかったため、旧待合所を改築することにした。13日閉会した町議会で事業費340万円を含む渡船事業特別会計補正予算案が可決された。来年4月から使えるようにする。

 町は新宮港と相島を結ぶ渡船「しんぐう」の乗員として6人を雇用していたが、今春から病気などで2人が欠員。運航には船長と機関長の有資格者が必要で、船長は春以降、休みが取れない状態になった。

 町は島の住民にも相談したが希望者はおらず、乗員を一般公募。船長、機関長の両方の資格を持つ男性2人の雇用を決めた。2人は町の渡船乗員では初の島外居住者で、ともに自宅は福岡市にある。うち40代の男性は島の空き家に仮住まいしながら9月から勤務。来年2月には30代の男性が働き始めることになっている。

 渡船は1隻で夏季は往復6便、冬季は同5便を運航。夜間は相島に停泊し、両シーズンとも午前7時に相島を出航するため、乗員は前日から島内に滞在する必要がある。

=2017/12/26付 西日本新聞朝刊=

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