避難所運営に女性の視点を 県講座 災害時の課題報告 [福岡県]

東日本大震災での経験や課題について説明する宗片恵美子さん
東日本大震災での経験や課題について説明する宗片恵美子さん
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 災害時の避難所運営に女性の視点を生かそうと、福岡県は初めて「女性のための災害対応力向上講座」を18日、福岡市南区の市男女共同参画推進センター・アミカスで開いた。

 東日本大震災の避難所で女性から洗濯物を預かって代行して洗濯するボランティアなどに取り組んだ仙台市のNPO法人「イコールネット仙台」の宗片恵美子代表理事が講演。「避難所では特に女性には仕切りが必要だが、運営責任者はほぼ男性で、女性の声は届かなかった」。避難所運営のみならず、防災について考え意思決定する場にも女性が必要だと考え、震災後に同法人は女性の防災リーダー養成に取り組んだ。

 実施したアンケート結果などから、女性は非正規雇用が多く被災企業では男性よりも解雇の対象になった点や、保育や介護施設の被災で家族の面倒を見るために離職せざるを得なかった女性も多かったと説明。「震災で身を寄せた同居者が増えても、世話をするのは女性。災害は元からある女性の問題を顕在化させていた」と語った。

 朝倉市総合政策課の柳瀬ユミさんは九州豪雨での避難所運営について報告した。

 被災して手探りの運営が続く中で、男性から受け取りにくい生理用品をトイレに設置したことや声を上げにくい人のために意見箱を置くなど工夫したことを紹介。避難所の班長には女性を入れたコミュニティーもあったことなどを振り返った。

=2018/01/24付 西日本新聞朝刊=

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