高校生が選挙啓発動画 西南学院など5校制作 街角で放映へ [福岡県]

授業風景を撮影する西南学院高の生徒たち
授業風景を撮影する西南学院高の生徒たち
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「うまく撮れた?」。動画のチェックにも余念がない
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カメラを前に手の上げ方を練習
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 西南学院高など福岡市内にある五つの高校が、選挙への参加を促す啓発動画の制作に取り組んでいる。若者の投票率アップを目指し、市選挙管理委員会が依頼した。構成から出演、撮影、編集まで高校生が担当。5本の動画は3月末にも完成する予定で、今秋の同市長選や来春の同市議選などに合わせ、市内の大型ビジョンで流す。

 「もう1人分、右に寄って」「顔にかからないように、手は前方に上げよう」。8日、西南学院高のチャペルに並んだ生徒会メンバー10人に、撮影担当の鉄島大貴(はるき)さん(17)の指示が飛んだ。「手を上げるのはどのタイミング?」。撮るごとに話し合うこと約20分。「選挙に行こう!平和な未来のために」と呼び掛ける最後のシーンを撮影した。

 動画は15秒。大きく四つの場面で構成され、教室での授業風景に「結果がすぐに出るとは限らない」、校門から出る生徒の映像に「でも、小さな一歩で変えられる未来がある」との言葉を重ねる予定だ。誰もが経験した学校生活を映すことで、動画に親近感を持ってほしいとの思いもある。

 テレビCMを参考にしたという副会長の石蔵由唯さん(17)は「私たちの一票にはすぐに変化をもたらす力はないけど、未来をつくる一歩になると伝えたかった」。同じく副会長の荒瀬優之介(ゆうのすけ)さん(17)は「一票って何かを考えるうち、遠い存在だった選挙や政治が少し身近になった気がする」と振り返る。

 動画には「平和な未来」という言葉を2回入れる予定。選挙に行くことが、結果的に平和な社会を作ることにつながると考えるからだ。生徒会長の岡田菜花(なのか)さん(17)は「キリスト教の学校である西南らしいメッセージがこもった動画にしたい」と意気込む。

 昨年10月の衆院選の市内投票率(51・67%)は、18歳が50・55%、19歳が33・94%。2016年7月の参院選と比べ、18歳は0・94ポイント、19歳は6・89ポイント下がった。危機感を抱く市選管は「子どもが行けば、大人も行く」と別の狙いを語る。動画は福岡雙葉、城南、福岡女子、福翔の4校も制作中だ。

=2018/02/10付 西日本新聞朝刊=

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