47年ぶり「毘沙門天」お披露目 きっかけは九州豪雨 朝倉市杷木 [福岡県]

久々にお披露目され、住民の目に触れた毘沙門天
久々にお披露目され、住民の目に触れた毘沙門天
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 朝倉市杷木地域の上池田地区で祭られ、日頃は住民の目に触れない本尊「毘沙門(びしゃもん)天」が18日、お披露目された。地元に残る記録によると47年ぶり。初めて目にする人も多く、住民が次々に訪れて手を合わせた。

 地区の資料によると、毘沙門天は江戸末期、聖福寺(福岡市)の仙〓和尚によって開眼されたが、明治維新前後に盗まれた。後に住民が取り返し、二度と盗まれないよう奥にしまい込んだと伝えられる。見える場所に置かれ、普段拝まれている毘沙門天は身代わりの像で、本尊は数十年に一度引き出されてきた。

 昨年7月の九州豪雨で上池田地区を含む朝倉市が被災し、「本尊に安全と健康を祈願しよう」と声が上がり、この日を迎えた。

 住民の池田満幸さん(60)らが奥から出してきたのは、木箱に入った高さ約1メートルの毘沙門天像。木像に和紙を貼って漆が塗られ、黒っぽい色合い。池田さんは「これで地域が元気になったらいい」と話した。お披露目は1日だけで再び奥に安置された。

 ※〓は「がんだれ」に「圭」

=2018/03/19付 西日本新聞朝刊=

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