太宰府検定、今年で幕 史跡発掘開始50年の節目に 「新しい形検討」 [福岡県]

「大宰府史跡発掘50年」に合わせて作成されたロゴマーク
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 古都太宰府の知識を問う「太宰府検定」実行委員会は9月2日に行う第7回検定の概要を発表した。同実行委は県文化財保護課や太宰府天満宮、九州国立博物館などで構成。古都の歴史や文化を発信する人材育成などを目的に毎年、市と検定を共催してきた。それも今年が最後。市民からは惜しむ声が出ている。

 検定は例年通りに回答がマークシート方式の初級、中級と記述式の上級の3部門で行う(正解率70%以上で合格)。今年は、政庁跡やその背後の四王寺山に築かれた山城「大野城」跡、「水城」など一連の大宰府史跡発掘調査が始まって50年の節目であるため、それをテーマ出題に取り上げる。

 太宰府発見塾塾長でもある森弘子・実行委副委員長は記者会見で「今年は大宰府発掘50年の節目。検定も一応の幕を閉じたい」とし、木村甚治・同委員長も「検定を見直し、より多くの子どもが参加できるような新しい形を検討したい」と述べた。

 検定は太宰府市制施行30周年を記念し、市商工会などが実行委をつくって開始。第1回は初級、中級に地元をはじめ各地から729人が応募した。しかし上級が加わった第2回は532人、昨年の第6回は216人と減少傾向に歯止めがかからず、一方で事務局の負担も大きかった。

 2015年に、2年連続上級合格者に与えられる称号「帥(そち)」(古代大宰府長官)第1号に認定された地元の藤田百合子さん(70)は「検定受検は、太宰府を再認識するいいきっかけでした。事務局の負担を軽減した上で何らかの形で再開してほしい」と語った。

=2018/04/17付 西日本新聞朝刊=

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