「天神地蔵」修復へ 損壊の男が弁償 [福岡県]

壊れた天神地蔵を受け取る藤木敏一さん(右)
壊れた天神地蔵を受け取る藤木敏一さん(右)
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 4月に県内20代男に壊され、器物損壊の証拠品として福岡中央署に保管されていた「天神地蔵」が23日、管理者の天神2丁目1、3区町内会長・藤木敏一さん(68)に返還された。天神地蔵は今後、男の弁償金で修理する予定で、ほぼ元の形に戻るという。

 天神地蔵は、1979年9月23日未明、暴走族の取り締まり中にバイクにはねられ殉職した同署の交通課巡査だった田中政義さん=当時(28)、死亡後に警部補=を慰霊するため、明治通りと渡辺通りが交差する福岡ビル前に建てられた。

 今月11日午前1時40分ごろ、男が「お地蔵さんを蹴ったところ頭の部分が取れた」と通報し、出頭した。署は器物損壊の疑いで書類送検する方針。男は「むしゃくしゃして蹴ってしまった」と反省し、弁償する意志を示しているという。

 持ち主は依然として不明なため、管理者として23日に証拠品の仮還付手続きを署で行った藤木さんは「修理できる状態だったことは不幸中の幸い。交通安全のお地蔵さんなので傷をきっちり修理し、早く皆さんをお守りしたい」と話している。

=2018/04/24付 西日本新聞朝刊=

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