西日本新聞

鹿児島県

強姦致傷 懲役6年判決 「男女関係なく議論」 鹿児島地裁 初の性犯罪 裁判員6人が会見

2009年12月18日 21:15
 鹿児島、宮崎両県で初めて性犯罪を対象にした裁判員裁判の判決公判が17日、鹿児島地裁であり、平島正道裁判長は、強姦(ごうかん)致傷の罪に問われた鹿児島県の大工徳永和美被告(54)に懲役6年(求刑懲役7年)を言い渡した。裁判員たちは判決後の記者会見で2日間の公判を振り返り「性犯罪でも男女に関係なく真剣に議論した」と語った。

 判決によると、徳永被告は7月6日未明、自宅敷地内で、知り合ったばかりの女性に乱暴し、腕などにけがを負わせた。判決理由で平島裁判長は「被害者が受けた肉体的、精神的苦痛は大きい。被害者は厳重な処罰を求めている」と述べた。

 記者会見には男女各3人の裁判員全員が出席。女性裁判員は「詳しい犯行の内容が出ないように、だいぶ配慮してあった」と述べ、公判で事件が起きた地名を出さないなど、被害者が法廷で再び傷つく二次被害防止の工夫がされていたことを評価した。

 被害者保護の観点から性犯罪は裁判員対象から外すべきだという議論もあるが、男性裁判員は「(性犯罪以外でも)同じ感情で参加できたのではないかと思う」と語り、法廷で受けた犯罪資料は「全部(裁判所に)渡してきた。頭の中に残っている情報は守秘義務としてしっかり守っていく」と述べた。

 性犯罪は男女で厳しさが異なるとの見方もあることについての質問があり、30代の女性裁判員は「意見が分かれるかなと思い、裁判員が男女3対3だったらいいなと思っていたが、評議や審理に入ると、そういうことは意識せずに聞けた」。40代の男性裁判員も「性犯罪、性犯罪とマスコミは言うが、人を裁くことの方が重かった。男だから、女だからというのでなく、みんな真剣に意見を言い合った」と語った。


=2009/12/18付 西日本新聞朝刊=

バックナンバー

おすすめ情報【PR】
おすすめ情報【PR】
東日本大震災特設ページ
アクセスランキング
  1. 福岡市の「禁酒令」に意見164件 賛...
  2. 福岡市職員禁酒 稚拙で恥ずかしくないか
  3. 北九州市にがれき搬入 反対派を排除写真付記事
  4. 飲食店ガラガラ死活問題 「禁酒令」...写真付記事
  5. 鹿児島県知事選出馬を向原氏が正式表明
注目コンテンツ
47CLUB探検隊

「もつ鍋万十屋」さんに行ってきました!

まだまだ寒い日が続きますが皆さまはお元気ですか? 寒い日は『鍋物』がよりいっそう美味しいと感じます。 今日は博多の名店「...

>> 記事を読む

>> 47CLUB探検隊へ