西日本新聞

長崎県

放火被告に懲役5年 長崎地裁・2例目裁判員裁判判決 裁判員全員会見「いい経験だった」

2009年12月19日 01:09
 市営住宅の自室に放火したとして、現住建造物等放火罪に問われた住所不定、無職西村正昭被告(59)の裁判員裁判は18日、長崎地裁で判決公判があった。松尾嘉倫(よしみち)裁判長は「母を亡くした喪失感などから焼身自殺しようとしたことについては同情の余地はあるが、危険性の高い放火という行為をとったことは身勝手」として、懲役5年(求刑6年)を言い渡した。

 県内2例目の裁判員裁判で、閉廷後、6人の裁判員と2人の補充裁判員は全員が記者会見に応じた。

 佐世保市の会社員女性(52)は「量刑を決めるときには胃が痛くなった」と重圧を吐露。50代の女性は「緊張したけど、いい経験をさせてもらった」と述べた。

 3月まで長崎市に住んでおり、昨年の選挙人名簿に基づいて裁判員に選任された福岡市の会社員三苫慎太郎さん(24)は「裁判長は僕たちの意見を聞いた後で、自分の意見を言ってくれた。みんな意見をしっかり出していい雰囲気だった」と評議の様子を振り返った。

 今回の裁判員裁判では、4人が被告に質問。質問した裁判員は「質問する前は心臓が止まりそうだった」「最初はできないと思ったけど、後悔するなら聞いておきたいと思った」と感想を語り、佐世保市の60代の女性会社員は「(西村被告には)しっかり生きてもらいたい」と希望した。

 弁護側によると、西村被告は控訴する意思を示しているという。

=2009/12/19付 西日本新聞朝刊=

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