西日本新聞

大分県

【裁判員・法廷から】被告が暴力団とつながり 裁判員「評議に影響」

2010年03月26日 17:32
 知人男性を刃物で刺し、殺人未遂罪などに問われた大分県宇佐市の無職島井勉被告(57)の裁判員裁判の判決公判が24日、大分地裁(宮本孝文裁判長)であり、島井被告は殺意を否認していたが、宮本裁判長は求刑通り懲役8年を言い渡した。

 判決後に記者会見した裁判員は、審理で被告が暴力団と関係があるとされたことから、質問や評議に「ブレーキがかかった」と述べ、審理中に被告から見えないように裁判所側に配慮を求めた。

 会見には男女1人ずつの裁判員が出席。「公判で被告と暴力団のつながりが指摘されたことが評議に影響したか」との質問に対し、男性裁判員は「あったと思う。若干ブレーキがかかった」と話した。被告や傍聴人に顔を見せて法壇に並ぶ現行の方式については「不安を感じる。見えないようにしてもらった方が踏み込んだ質問ができる」と話した。

 判決によると、島井被告は昨年9月3日、知人宅の玄関先で、男性の顔や腹などを包丁で切りつけ、殺害しようとした。宮本裁判長は「いきなり左わき腹を刺すなど殺意は強固」と指摘した。


=2010/03/25付 西日本新聞朝刊=

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