
県指定の伝統的地場産品「鍋島緞通(だんつう)」を製作している佐賀市の「鍋島緞通吉島家」代表取締役社長吉島一隆さん(41)が、2009年度全国伝統的工芸品公募展で、従事歴12年未満の製作者に与えられる新人賞を受賞した。
鍋島緞通は木綿の敷物で、中国から伝わった技法を基に約300年前から織り継がれてきた。国内産では佐賀が発祥の地とされる。受賞した作品は「花菱文に桔梗(ききょう)七宝」と題した敷物(幅45センチ・長さ180センチ)で、あかね色と紺色の2枚。
吉島さんは「全国では鍋島緞通そのものを知らない人が多い。受賞を機に、知名度が上がれば」と喜んだ。今後の目標として「伝統を重んじながら、若い人にも慣れ親しんでもらえるような図案を提案していきたい」と意気込んでいる。
公募展への応募条件は、製造の技術・技法に100年以上の歴史があり、製造過程の主要な部分が手作りであること。本年度は全国から472点の応募があった。
=2010/02/07付 西日本新聞朝刊=