
日田市内の129の老人クラブでつくる「日田市老人クラブ連合会」(高瀬八郎会長)が、会員数減少の危機に直面している。高齢者は増えているにもかかわらず、人付き合いの考え方や年齢への意識の変化から入会を敬遠する人が多く、年内にも初めて6千人を割る可能性があるという。特に60代の会員が減っており、連合会は「若手委員会」を結成し、会員確保を模索している。
連合会によると、日田市内の65歳以上の人口は、昨年10月時点で2万428人だったのに対し、会員数は6104人で加入率は約30%。ピークだった1997年の8670人から8年連続で減少中。老人クラブ数も2割弱減ったという。
60代の“若手”の加入が激減しているのが主な原因といい、連合会の佐藤國晴事務局長は「趣味や娯楽を楽しむ一方で、地域の人間関係のわずらわしさや、『老人』という言葉への抵抗感から敬遠する人が多くなった」と分析する。
減少に歯止めをかけようと、連合会は8月中旬、75歳以下の15人を委員とする「市老連若手委員会」(仮称)を発足させる。60代をターゲットに、パソコン教室や健康などの講演会を定期的に開く予定で、矢野友章委員長は「これまで、ゲートボールやグラウンドゴルフを重視しすぎていた。今後は、各クラブの中心になる人材の育成に努めたい」と意気込む。
高瀬会長は「60年も生きていれば、社会や地域に相当世話になっているはず。奉仕活動や地区の子どもにその恩返しができる機会は今しかない」と訴えている。
=2010/07/31付 西日本新聞朝刊=