
八幡西区自由ケ丘の九州共立大の敷地内で雄シカがたびたび目撃されており、同大の成富勝教授(環境産業)が撮影に成功した。敷地内の「ビオトープ自由ケ丘」(約6千平方メートル)の森林に生息しているとみられ、成富教授は「大学周囲の緑地が減り、移り住んできたのでは」と推察する。
成富教授によると、角を含む体高は約160センチで、キュウシュウジカとみられる。2011年夏から、同大野球部員が早朝練習で遭遇するなど目撃が増えていたという。
ビオトープ(生物の生息空間)は、成富教授が大学西側の緑地帯の一部を利用し、04年から学生と整備を続けている。ほかにイノシシやサル、タヌキも生息し、池や丘など至る所にシカの足跡も見つかっている。
成富教授は11年12月21日午後4時すぎ、ビオトープの様子を見に行った際に出くわし、約8メートルの距離に接近。シカが教授を見詰めたり、草を食べたりする姿をデジタルカメラで撮影した。約30秒後に去っていったという。
大学周辺では山を切り開いた新興住宅地が増えており、成富教授は「緑地は多種多様な生き物を育む貴重な自然。息づく動物たちをしっかりと見守りたい」と話した。
=2012/01/06付 西日本新聞朝刊=