韓国の格安航空会社(LCC)、済州航空(済州市)が北九州空港(北九州市)で唯一の国際定期路線である北九州-ソウル(仁川)線を4月25日から運休することが16日、分かった。期限は定めておらず、事実上の撤退になる見通し。今後は夏休みなどの繁忙期に限り、チャーター便などの臨時運航を検討する。
同社は、北九州市に対し「東日本大震災と円高ウォン安で、韓国からの訪日旅行が控えられており、運休せざるを得なかった」と理由を説明した。同路線は、2009年3月に就航、現在は週3便を運航しており、4月22日が最終便となる。
福岡県や同市が実施してきた着陸料の補助や空港使用料の減免などの就航支援が3月で打ち切られることや、福岡-ソウル線に運航開始する計画があり、需要地域が重複することも運休の背景にある。
北九州―ソウル線は、最も安い往復料金が約8千円だった。昨年3月の東日本大震災後、搭乗率が30%まで激減し、5月から2カ月運休。7月の再開後、12月までの平均搭乗率は75%だったが、値下げにより利益率が低下していたという。
●ワードBOX=格安航空会社(LCC)
荷物預かりや食事などサービスの有料化や、一機当たりの輸送人員を増やすことで経費を抑え、従来の航空会社より大幅に安い運賃で運航する航空会社。「ローコストキャリアー」を略し、LCCと呼ばれる。欧米では市場の約3割を占める。国土交通省によると、2011年12月時点で国内に乗り入れる海外LCCは10社。韓国のLCCの福岡県内就航は、済州航空の北九州-ソウル線、エアプサンの福岡-釜山線、昨年12月からティーウェイ航空の福岡-ソウル線がある。
=2012/01/16 西日本新聞=