
佐賀県有田町が、JR有田駅と上有田駅間で、町内企業などから空いた駐車場の提供を受け、観光客に無料提供する「街中観光駐車場整備事業」を進めている。古い建造物が残る街並みの景観を保ちながら、財政支出を抑えて駐車場不足を解消する、県内でも珍しい取り組み。協力企業は現在4社・団体だが、町は「20社、20台以上を目標に確保したい」としている。
両駅間は、内山地区を中心に窯元の展示場や焼き物商社が県道沿い約2キロにわたって並ぶ。江戸後期-昭和に建造された商家や窯元など、国の「重要伝統的建造物群保存地区」にも選定された観光スポットでもあるが、公共の駐車場は離れたところにしかなく、窯業関係者などから改善を求める声が上がっていた。
事業には、香蘭社と賞美堂本店、有田商工会議所や佐賀銀行(土、日、祝日のみ)が協力。空いた駐車場に「ゆっつら-と(ゆっくりと)どうぞ」などと書かれた高さ1・2メートルの統一看板を置き、各社・団体が1-5台分を提供している。
事業費は看板15枚分の製作費50万円。町商工観光課は「観光客にゆっくりと有田を楽しんでもらい、窯業や観光の振興につなげたい」と話している。
=2012/01/28付 西日本新聞朝刊=