熊本県でタクシー運転手の一安(いちやす)秀男さん=当時(63)=を殺害し現金を奪ったとして、強盗殺人罪に問われた住所不定、無職小糸誠次被告(31)の裁判員裁判で、熊本地裁は27日、求刑通り無期懲役を言い渡した。
鈴木浩美裁判長は判決理由で「背後から後頭部をナイフで多数回刺し、意識がある被害者をタクシーのトランクに閉じ込めるなど犯行は極めて残虐」と述べた。小糸被告は殺意を否認し「一安さんが先にナイフを突きつけた」と供述したが「被害者にも責任があるような虚偽の供述で遺族はさらなる精神的被害を受けた」と厳しく指摘した。
判決によると、小糸被告は昨年4月6日未明、熊本市内で一安さんのタクシーに乗り、同県菊池市の野菜集荷場で一安さんの首や頭を果物ナイフなどで多数回刺し、トランクに閉じ込めて約8キロ離れた同県合志市の車両置き場に放置。一安さんを出血性ショックで死なせ、現金約1万3千円を奪うなどした。
=2012/01/28付 西日本新聞朝刊=