西日本新聞

【米大統領選2012年】共和党指名争い31日に4戦目 仕組みのおさらいQ&A

2012年1月28日 02:19 カテゴリー:アジア・世界

 米大統領選の共和党候補指名争いは31日、フロリダ州で4戦目が投開票される。穏健派ロムニー前マサチューセッツ州知事と保守派ギングリッチ元下院議長が激突する決戦を前に、指名争いの仕組みのおさらいと、今回の選挙戦の特徴をQ&A方式でまとめた。(ワシントン宮崎昌治)

 Q そもそも指名争いって、なに。

 A 民主党のオバマ大統領と対決する共和党の候補を決める戦いのことだ。1月3日のアイオワ州から始まって、いま3戦目が終わったところ。全50州と首都ワシントンなどで順次、選挙をやってゆくんだ。

 Q 勝った州の数を競うの。

 A ちょっと違う。正式に候補を指名する夏の党大会に出席する代議員の獲得数を競い合うんだ。共和党の場合、総数は2286人で、各州ごとに代議員数が割り当てられている。カリフォルニアやテキサスのように100人を超える州から、1桁の州まである。州によって、勝者が代議員数を「総取り」する方式と、得票によって比例配分する州があり、複雑だ。

 Q いつ決着するの。

 A 戦いを進めるうちに、勝ち目がないと判断した候補が次々と撤退して、最終的に1人に絞り込まれる。今回も当初は7人いたけど、3戦ですでに4人となった。過去の指名争いは、多くの州が集中する「スーパーチューズデー」で決着することが多い。今回は3月6日だ。

 Q 民主主義の本家・米国のことだから、選挙戦も政策論争が活発なんでしょう。

 A 残念ながら、そうとも言えない。選挙戦を左右するのは中傷合戦、つまり悪口の言い合いといっても過言じゃない。

 Q ええーっ。

 A 今回の選挙では「スーパーPAC(政治活動委員会)」という組織が注目されている。候補者とは別に、政治資金の受け皿となる団体(PAC)は以前からあったけれど、2010年に米連邦最高裁が、「言論の自由」を理由に、団体に無制限の資金提供を認める判決を出したんだ。PACが巨大化したから「スーパーPAC」だ。

 Q どんな選挙運動をしているの。

 A 中心はテレビやラジオで相手候補を中傷するCMを流すこと。資金が無制限になったから過熱する一方だ。複数の米メディアによると、フロリダ州だけみても、ロムニー氏支持のスーパーPACはここ数週間で400万ドル(約3億円)分のCMを流し、さらに500万ドル以上を投入。ギングリッチ氏支持のスーパーPACも今後1千万ドルを投入する予定だ。

=2012/01/28付 西日本新聞朝刊=

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