九州入りしているジョン・ルース駐日米国大使は27日、西日本新聞の単独インタビューに応じ、8月9日に長崎市で開催される長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典について、「日程調整が付けば参加したい」と述べ、駐日米大使として初めて同式典に出席する考えを明らかにした。
ルース大使は2010年の広島の式典には出席したが、長崎の式典には「都合がつかない」として欠席した。11年は国外にいたため、ジェームス・ズムワルト在日米大使館首席公使が米政府代表として初めて長崎の式典に出席した。
ルース大使は、10年9月に長崎を訪れ、爆心地の原爆落下中心地碑に献花したが、「平和式典にもぜひ参加したい」との意向を今回表明。今年の式典では「第2次大戦で犠牲になったすべての人に敬意をささげ、(オバマ米大統領が掲げる)核なき世界の前進のために役に立ちたい」と述べた。
一方、オバマ大統領が長崎、広島を訪問する可能性については、「大統領は『任期中に訪問できれば光栄に思う』と話している。実現するかどうかは、大統領自身とホワイトハウスの決断だ」と語った。
大使は友好親善を目的に26日から3日間の予定で九州を訪れている。27日は博多から鹿児島中央まで九州新幹線に初めて乗車。「正確で安全な高速鉄道の技術をぜひ米国にも導入したい」と話した。
=2012/01/28付 西日本新聞朝刊=