草原保全へ「草小積み」 阿蘇の風物詩再現 [熊本県]

阿蘇外輪山に設けられた「草小積み」。昔は至る所にこの風景があった
阿蘇外輪山に設けられた「草小積み」。昔は至る所にこの風景があった
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 野草を刈って積み上げた「草小積(くさこづ)み」の風景をよみがえらせる取り組みが、阿蘇地方の草原を舞台に進んでいる。草原保全に取り組む公益財団法人阿蘇グリーンストック(理事長・佐藤義興阿蘇市長)が、草原の歴史を伝える試みの一環として始めた。

 阿蘇の草原は農家が放牧や採草地に利用することで維持されてきた。しかし、野草利用の減少や大型機械の導入など、農業の形態が変化したのに伴い、草の保存策である草小積みはほとんど見られなくなった。

 だが近年、野草堆肥を使った農作物の生産が注目を集めるなど、野草利用を見直す動きが出ている。阿蘇の風物詩として郷愁を覚えるとの声もあり、阿蘇グリーンストックは「草小積み再生プロジェクト」を10月に立ち上げた。

 草小積みは牧野組合員などの協力を得て、来春の野焼きまで観光道路沿いの5カ所に計15~20基設ける。

=2016/12/01付 西日本新聞朝刊=

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