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蒸気が包む山里の暮らし 小国町「岳の湯」地区 [熊本県]

集落の道を覆って流れる蒸気。慣れない車はちょっとたじろぐ
集落の道を覆って流れる蒸気。慣れない車はちょっとたじろぐ
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蒸気釜で食材を熱する女性。辺りでは田んぼからも土手からも蒸気が噴き出している
蒸気釜で食材を熱する女性。辺りでは田んぼからも土手からも蒸気が噴き出している
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 小国町西里の「岳(たけ)の湯」地区は、湯けむりの里ともいわれる。涌蓋山(わいたさん)の山懐に抱かれた集落は、至る所から噴き出す蒸気の煙の中にある。地下水が地熱に熱せられて起きる現象で、一年を通して最も寒い今の時期でも、地面は熱を帯びている。

 蒸気は家々にパイプで取り込まれ、暖房や蒸し料理に活躍する。外に設けた蒸気釜で小豆を炊いていた女性が、シイタケなどの乾燥室だというブロック組みの建物を見せてくれた。中は蒸気を通すパイプが走り、汗をかく暑さ。

 「岳の湯では洗濯物を外に干す家はない。どこも乾燥室があり、そこで乾かします」と聞いた。湯けむりの里の暮らしの一面である。

=2017/01/11付 西日本新聞朝刊=

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