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石室墓から銅鏃出土 水俣・北園上野古墳群、九州北部との交流示す [熊本県]

北園上野古墳群で見つかった銅鏃(県教育委員会提供)
北園上野古墳群で見つかった銅鏃(県教育委員会提供)
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 県教育委員会は10日、水俣市にある古墳時代の集落遺跡、北園上野古墳群で見つかった5世紀前半の「地下式板石積石室墓(ちかしきいたいしづみせきしつぼ)」から矢尻の「銅鏃(どうぞく)」2点が出土したと発表した。銅鏃はこれまで、北部九州などに多い前方後円墳では見つかっているが、九州西岸部に固有の石室墓から見つかったのは初めて。県教委は「大和朝廷の影響下にあった九州北部との密接な交流を示す貴重な資料」としている。

 銅鏃は副葬品で長さ約3・8センチと3センチ。製造時期は不明だが県教委は今後分析を行い、製造地域などの特定に乗り出すという。

 石室墓は、県南の水俣・芦北や人吉、天草、鹿児島県西部などに分布している。深さ1メートル、幅1・8メートルほどの穴を板石で囲う形態。この地域では、大和朝廷の影響下の地域に多い前方後円墳などは見つかっておらず、独自の文化圏を築いていたとみられている。

 県教委は2014~16年度にかけ、南九州自動車道建設に伴う古墳群の大規模な発掘調査を実施。新たに石室墓16基や、付近で竪穴住居跡12基なども見つかったことから、集落の墓地とみられる。県教委の池田朋生参事は「石室墓の大きさはどれもほぼ同じで、身分制度などがない集落だったのではないか」と話している。

=2017/02/11付 西日本新聞朝刊=

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