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震災ミュージアムは回廊型に 有識者会議知事に報告書 遺構候補に49件 拠点施設設置も [熊本県]

有識者会議の柿本竜治座長(左)から報告書を受け取った蒲島郁夫知事
有識者会議の柿本竜治座長(左)から報告書を受け取った蒲島郁夫知事
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南阿蘇村が震災遺構の候補としている阿蘇大橋周辺の大規模山腹崩壊
南阿蘇村が震災遺構の候補としている阿蘇大橋周辺の大規模山腹崩壊
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 熊本地震の教訓を伝える「震災ミュージアム」の在り方を検討する有識者会議(座長・柿本竜治熊本大大学院教授)は22日、見学者が各地に保存された震災遺構を巡ることができる「回廊型」が望ましいとする報告書を、蒲島郁夫知事に提出した。

 県によると、現時点での遺構候補は、南阿蘇村の阿蘇大橋周辺の大規模山腹崩壊など5町村の49件。報告書は、被害の大きかった熊本市や益城町、南阿蘇村、西原村に拠点施設を設け、周囲の遺構を回れるよう提言した。拠点施設については、地震の被害だけでなく復興の過程を展示することや、既存施設を活用することなども求めた。回廊型を提言したのは、熊本地震で断層が30キロ以上にわたって動き、遺構が点在しているためという。

 有識者会議は6月発足。報告を受け、県は年度内に市町村と調整した上で方向性を打ち出す方針。蒲島知事は「地震のことを発信することが日本全体の防災力向上につながるので、早いスピードで進めたい」と述べた。

▼主な震災遺構の候補

 【益城町(28件)】木山神社の転倒した石灯籠・鳥居▽町内に架かる橋脚付近の地盤沈下▽砥川溶岩の地すべり箇所▽町総合体育館の地盤の隆起と沈下したマンホール▽寺迫農道用水路の横ずれ▽国道443号土山交差点付近の道路の横ずれ▽金山川付近の堤防の横ずれ▽福原地内の地表断層▽堂園池の水路のずれと石造物

 【西原村(13件)】小森地区の断層のずれ▽宮山地区の山の中腹で落ちそうな岩▽大切畑ダム周辺のガードレール▽村役場敷地内の傾いた電柱▽村役場敷地内の傾いた施設

 【南阿蘇村(6件)】阿蘇大橋付近の大規模山腹崩壊▽阿蘇大橋の残った橋桁など▽東海大阿蘇キャンパス

 【甲佐町(1件)】乙女小の掛け時計

 【長洲町(1件)】四王子宮鳥居

=2017/09/23付 西日本新聞朝刊=

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