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益城屋台村忘れぬ温かさ 月末閉鎖、8日に最終イベント 歌や踊りで元気届ける [熊本県]

10月末で閉鎖する「益城復興市場・屋台村」。仮設テント内のメッセージボード(左端)には、応援の言葉がたくさん書き込まれている
10月末で閉鎖する「益城復興市場・屋台村」。仮設テント内のメッセージボード(左端)には、応援の言葉がたくさん書き込まれている
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 10月末での閉鎖が決まった益城町惣領の「益城復興市場・屋台村」で8日、歌や踊りを披露する最終イベントが催される。屋台村には、熊本地震で被災した商店主の仮設15店が出店しているが、このうち飲食店など8店は給排水設備が使えなくなるため9日に先行して終わる。オープンしたのは多くの住民が避難所に身を寄せていた昨年6月。湯気の立つ食事、店主らの威勢のいい掛け声は沈みがちな住民を励ましてきた。

 「家は全壊したけれど、町に金が落ちるならと、何回も通った。屋台村に行くと頑張ろうという気持ちになれた」。益城町の男性(67)は、屋台村の開業当時を振り返る。仮設住宅で暮らしながら生活再建を目指している。

 屋台村は、町商工会の有志が「商店主と住民が、町でもう一度頑張ろうと思えるような場所を」と発案した。スーパー駐車場に300平方メートルのテントを設営し80席を準備。飲食店や美容室、理容室、特産品販売店など15店が並ぶ。

 「がまだすばい!!」「地震を乗り越えて元気を熊本に戻すばい」-。仮設テントの壁一面に、各地から駆け付けたボランティアらが書き残した応援の言葉が並ぶ。屋台村は、全国から寄せられる温かな善意を感じられる場所でもあった。開業以来の利用者は、延べ23万人に上る。

 閉鎖は、スーパーの再建工事が始まるため。出店した15店のうち、14店(うち1店は事務局)は町内外の別の場所で営業を続ける意向だが、移転先が決まっていない店もあるという。

 最終イベントは午前11時から午後8時まで屋外ステージで繰り広げられる。運営団体の熊宮敏紘代表(49)は「屋台村は閉鎖するが、復興は道半ば。これからも何らかの形で力になりたい」と語る。

=2017/10/08付 西日本新聞朝刊=

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