野球で故郷に恩返し 殿堂入り伊東さん熊本復興への思い 駆け巡った野山、今も脳裏に [熊本県]

祝賀会で花束を受け取った伊東勤さんと妻加代子さん
祝賀会で花束を受け取った伊東勤さんと妻加代子さん
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夏の甲子園に出場した熊本工時代の伊東勤さん
夏の甲子園に出場した熊本工時代の伊東勤さん
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 プロ野球西武ライオンズの黄金期を捕手として引っ張り、1月に野球殿堂入りした千葉ロッテマリーンズ前監督の伊東勤さん(55)=熊本工高出身。熊本市で7日開かれた祝賀会の会場で故郷に寄せる思いなどを聞いた。

 -殿堂入りの心境は。

 数々の先輩方と一緒に殿堂入りできたという夢みたいな気分で、まだ実感として湧かない。ただ、野球を通して今までお世話になった世界で恩返しができればという気持ちで携わっていければ。

 -昨年4月、熊本地震が起きた。

 テレビなどで自分の生まれ育った故郷が被害に遭って、変わり果てた姿を見たときは胸を締め付けられた。信じられない思いだった。7日の午前中に熊本城と益城町を回った。だいぶ復興したところもあったけれど、熊本城は昔の面影が消えていてショックを受けた。でも、熊本の人は強いと思うので一日も早い復興を願っている。これから先、できる限りの支援をしていきたい。

 -来年、藤崎台県営野球場(熊本市中央区)でオールスターが開催される。

 気持ちの中では、パ・リーグの監督として出るのが夢だったが、僕が今年(ロッテの)ユニホームを脱いでしまったので、その分選手たちには頑張ってもらいたい。見に来られたお客さんが感動したり、野球に興味を持ってもらえたりするようなオールスターにしてほしい。

 -2020年の東京五輪の日本代表、侍ジャパンの強化副本部長に就任した。

 これまで現場では戦ってきたけれど、フロントとしてチームを支えるのは初めて。戸惑うことはあるかもしれないが、稲葉(篤紀)監督を陰から支える役として、金メダルの期待に応えられるようなチームを作っていきたい。

 -故郷・熊本とは。

 母なる大地。まさに生まれ育った第二の母親。よみがえってくるのは小さい頃に、野山を駆け巡って川で泳いだり、山へ行ってクワガタ取ったり…。そんな昭和の時代に野性児のように育った。今でもずっと頭に浮かんでくるんです。

=2017/12/09付 西日本新聞朝刊=

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