「るろうにほん 熊本へ」を出版 俳優、佐藤健さん

佐藤健さん
佐藤健さん
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 昨夏、熊本県内の各所を訪ねて回り、一冊にまとめた。「熊本地震の復興に役立てたい」と自ら発案。イケメン俳優の本なので、もちろん本人の写真を多数収録しているが、単なる人気者の旅行本でも観光ガイド本でもない。

 「熊本の人たちの声を全国に届けたいと思った。みな力強く、僕の方が逆に元気をもらった」。熊本市内の老舗の書店や映画館の経営者、産山村の民宿・レストランを運営する農家、阿蘇神社の権禰宜(ごんねぎ)、南阿蘇村の無人駅のカフェ経営者……軽いフットワークで、さまざまな人に面会して被災後の思いを聞いている。

 熊本との縁は、主演映画「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」(2014年公開)を芝居小屋・八千代座(山鹿市)や世界文化遺産の三池炭鉱万田坑(荒尾市)などで撮影したのがきっかけ。地震後に熊本入りし、炊き出しを手伝った際、観光客が激減したと聞いた。

 「今、熊本に行くと逆に迷惑ではないかと自粛する人も少なくない。気軽に観光した方が地元の人には喜ばれると伝えたかった。この本が熊本へ足を運ぶきっかけになれば」

 少しうらやましかったことがある。熊本城が被災して、まるで自分の家族がひどい目に遭ったかのように熊本の人々が肩を落としていたことだ。「埼玉出身の僕にはそんな地域の心のよりどころになるような象徴的な存在がない。そんな存在がある熊本の人はすてきだし、尊いと思った」

 本は四六判、210ページ。1728円。14日以降、書店に並ぶ予定。売り上げの一部は地元自治体に寄付される。今秋には人気漫画を原作にした主演映画「亜人」の公開も控える。28歳。

=2017/04/14付 西日本新聞朝刊=

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