悲しみ越え古里再建 犠牲の225人に誓う 熊本地震1年

竹灯籠に灯をともす木山仮設団地の住民=14日午後8時20分、熊本県益城町
竹灯籠に灯をともす木山仮設団地の住民=14日午後8時20分、熊本県益城町
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 観測史上初めて2度の震度7を観測し、熊本、大分両県で震災関連死を含む225人が犠牲となった熊本地震は14日、前震の発生から1年を迎えた。熊本県庁で犠牲者追悼式が営まれ、遺族99人や蒲島郁夫知事など365人が参列。熊本県内の仮設住宅や犠牲者が出た現場でも亡き人を悼み、被災地の復興を誓い合った。

 熊本県益城町の木山仮設団地では14日夜、竹筒に入れたろうそく約600本に明かりをともした。前震発生時刻の午後9時26分には、住民たちが「地震に負けず」などの思いをフェルトペンで書き込んだ竹筒を囲み、黙とうをささげた。

 県の犠牲者追悼式では、同居していた母の津崎操さん(享年89)を亡くした冨永真由美さん(58)=熊本市中央区=が「悲しみを乗り越え、熊本が笑顔と活気にあふれるふるさとに再建されていくことを願う」と遺族代表の言葉を述べた。蒲島知事は「災害に対する万全の備えを築く」と誓った。

 追悼式には安倍晋三首相も出席し、熊本城や益城町の仮設住宅を視察した。約4万7千人が仮設住宅などでの生活を続ける現状を踏まえ、「それぞれの事情にあった恒久的住まいに移れるように力を尽くす」と述べた。

 県や熊本市は同日早朝、職員計4500人を対象に非常参集訓練を実施した。

=2017/04/15付 西日本新聞朝刊=

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