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2007年12月08日

学生が食育部隊出前講座好評 西九州大「あすなろ隊」1周年

 ●栄養素の取り方イベントで助言 社会経験の場にも

 西九州大(神埼市)の学生有志による食育グループ「あすなろ隊」が発足1周年を迎えた。県内各地で開催した出前講座が好評を得るなど、着実に実績を重ねている。

 あすなろ隊発足は、県民の食に対する理解を深めてもらおうと、同大が昨年9月に開設した「食育サポートセンター」の事業の一環。健康栄養学科を中心とした学生約70人が隊員に登録し、県内各地のイベントで「食育レストラン」や「食育すごろく」といった企画を披露、今年11月末までに計16のイベントに隊員を派遣した。

 食育で育てる力は、選ぶ力▽味が分かる力▽食べ物に感謝する力▽料理できる力▽食文化やマナーを大切にする力-の5つとされる。

 あすなろ隊は、この中で特に「選ぶ力」に焦点を合わせている。企画の柱である「食育レストラン」の場合、イベント参加者にプラスチック製の疑似料理の中から好きな食べ物を自由に組み合わせてもらい、栄養価を計算。不足している栄養素の取り方や望ましい組み合わせを助言する。

 大学の単位には結びつかないものの、活動は学生自身にもプラスになっている。管理栄養士の資格取得を目指す岡智代さん(20)は「大学の授業は学内で完結したものがほとんど。自分たちでいろんな人の反響や意見を聞くことで、実社会で将来仕事をするときに役に立てば」と話す。

 隊の世話人を務める沢野香代子・同大教授(公衆栄養学)は「隊のコンセプトは『出会い、ふれあい、学び合い』。学生たちが地域と向き合い、地域から何かを吸収する中で、授業では得られないものをつかんでほしい」と期待している。