講師紹介

【福岡・福岡市】
小崎 孝子(こざき・たかこ)
ふたば幼稚園園長

得意分野:

■プロフィル

◎1947年 福岡県志賀島生まれ
◎近畿大学九州短期大学 保育科卒業
◎学校法人 ふたば幼稚園園長

現在、ふたば幼稚園において
 『早寝早起き朝ごはん運動』及び『伝統和食による真の食育活動』を実践中

■連絡先
〒811-0323 福岡市東区大字志賀島1735-116
TEL.092-603-2804 FAX.092-603-2805
http://futaba.youchien.to/

伝統食を中心とする「真の食育」活動展開中

子ども達の深刻な育ちの異変。
 表情のない子ども達、落着きのない子ども達、じっとしていられない子ども達、奇声を発する子ども達、へたり込む生気のない子ども達、更には食アレルギーや喘息や鼻炎やアトピー症といった何らかのアレルギー疾患を持つ子ども達・・。
 昔には見られなかったこういった心配な子ども達が最近驚異的な数で増え続けています。中には、この子は一体何歳位まで生きられるのだろう・・と思ってしまう程、劣化・退化してしまっている子どももいます。つまり、子ども達が深刻なまでに壊れかけてしまっているのです。この現状が、私にはとても痛ましく恐ろしく感じられてなりません。

聞こえてくる子ども達からの“SOS”
 幼児教育の現場で長年子ども達と接し、その成長と発達を見続けてきた私の耳には子ども達からの悲痛な叫び“SOS“がはっきりと聞こえてきています。「お母さん、ご飯を食べさせて、体に良いものを食べさせて、もうこれ以上体に悪い薬や食べ物はやめて!」という悲痛な声が。
 私達の目には見えない恐怖の有害化学物質汚染、子ども達の脳や体に忍び寄る猛毒ダイオキシン、氾濫する食品添加物、更には食の欧米化。
何も選べない拒絶できない子ども達は親が出す食事やおやつをただ黙って食べるしかありません。
 例え、それがどんなに有害で添加物だらけの農薬漬けの物であったとしても、体に合わない成長にそぐわない物であったとしても、何もわからない何も知らない子ども達は親を信じ大人を信頼して口にするしかないのです。結果、子ども達は小さな体を張って私達大人社会に向け一生懸命“SOS“を発しているのです。そして、それこそがアレルギーであったり問題行動であったりするのです。そのことに、私達大人は一刻も早く気付かなくてはなりません。

間違った食べ物が脳と体を破壊する
 最近の子ども達の食べ物(食事)と言えば、単なるお腹を満たすためだけのおやつ的要素のパン・麺・菓子といった、言わば一時凌ぎのような食事が日常茶飯事のようになってしまっています。しかも添加物だらけのファーストフードやインスタント食品やジャンクフードといった手軽で便利で簡単な食べ物が中心の・・。とても気がかりです。
 幼稚園で、問題を抱えた気にかかる子ども達をよくよく観察してみると、朝から菓子パン・ジュース・コーンフレーク・スナック菓子・ピザといった、まるで成長発達の過程にある子ども達の食事とは思えない、びっくりするような朝食の現状が見えてくるのです。しかも、深刻な子ども達程そういった砂糖や油ドロドロの手軽で簡単な食のあり方が主流になってしまっています。驚くことには、一日米粒を一つも入れないといった日もあるのです。ケチャップ・マヨネーズ・チーズ・バターを中心とした高カロリーの調理パンや洋食メニュー、更には肉や卵や乳製品を基本とした欧米スタイルの食事のあり方、これで一体どうして子ども達が心身ともに健康で逞しく育つことができましょう。欧米食に見られる肉・卵・乳製品・白砂糖は、小さな子ども達の身体には高蛋白・高脂肪過ぎて体が飽和状態となり、そのために成長発達期にある大事な子ども達の脳や体を蝕んでしまっているという恐ろしい現状があるのです。この重大なことに、私達は一刻も早く気づく必要があります。

私達の風土とDNAに合った“伝統食”を子ども達に
 子ども達の健全なる脳と体を作るには、血や肉や骨となる私達日本民族のDNAと育ちに合った“伝統和食”こそが最適な“食育”のあり方であることは言うまでもありません。   それは、“梅干し・納豆・味噌・醤油”といった《発酵食品》や、“米・麦・稗・粟”といった《穀物》を中心として確立されてきたものであり、これこそが日本の風土と私達のDNAに合った「医食同源」を基本とする“真の食育”なのであります。 
そこで、当園では子ども達の育ちに合った“穀物・発酵食品・根菜・海草”を基本とした“伝統和食”による“真の食育”に取り組んでおり、週3回の給食には“玄米五分付きご飯・味噌汁・煮物・和え物・漬物・納豆”といった、私達が昔から食べ続けてきた伝統的な食事を子ども達に提供しています。勿論、食材は全て無添加・無農薬のもので、“ひじきや切り干し大根・高野豆腐の煮物・レンコンの挟み揚げ・幼稚園手作りのもろみ納豆・ぬか漬けの漬物”など、子ども達は喜んでお替わりをし、和食の美味しさを五感で感じ取ってくれています。

“伝統食”こそが子ども達を育て日本の未来を救う
 伝統食に取り組んで6年になりますが、その成果は子ども達の育ちや発達に顕著な形で現れています。玄米五分付きご飯や根菜や漬物など歯ごたえのあるものを噛むことによって、まず、虫歯の子どもが激減し肥満の子どもが一人もいなくなったこと、風邪や病気に罹る子どもが以前に比べて減ったこと、アトピー症の肌のトラブルがなくなり痒みが改善されたこと、さらに驚くことは、落着きがなく奇声を発していた子どもが徐々に落着きを見せ始め、相手の顔を見て静かにお話しが聞けるようになったこと、疲れやすかった子どもが外遊びや野外活動を元気いっぱいできるようになったことなど、その成果は顕著です。気になる子ども達が“伝統食”によって本来の子どもの姿に変わっていく様子が手に取るようにわかるのです。
 「身土不二」という言葉があるように、私達の体と土を二つに分けて考えることはできません。それは体と土は一体のものだという仏教の教えですが、最近では“地産地消”運動が活発となり、地域で取れた米や野菜や食材を使っての学校給食を実施する自治体が増えてきており、学校給食に伝統食をといった動きも広がってきています。
「食育」の風がようやく私達の風土とDNAにあった正しい方向へと吹きはじめてきているようでとても嬉しく感じています。

体験型の“食育”と保護者への働きかけが大切
 さて、当園では次代を担う大切な子ども達の命と健康を守る為に、お母様方にも“食”への意識を高めてもらうために園に講師を招いて“食育講演会”を開催したり、“梅干し・ぬか漬け・味噌作り”の講習会を開いたり、さらには料理教室で子ども達が日頃食べている和食メニューの指導を行なったりと、園と家庭とが共通理解を深めるための環境作りを積極的に行なっています。
その中で“ご飯と味噌汁”を食べさせての「朝ご飯運動」もお母さま方には力を入れてもらっており、ご家庭における“食”の重要性をしっかりと認識してもらっています。また、子ども達にも食への関心を深めさせるために、クッキングごっこで実際に子ども達が包丁やまな板、鍋や火を使って味噌汁やカレーやおにぎり・手打ちうどん作りをするなど“食育学習”も積極的に行なっており、子どもを中心に据えた伝統食による「真の食育」活動を積極的に行なっています。 
 ご家庭の方では母と子で毎朝“ぬか床”混ぜが行なわれるなど、小さいながらもすでに母から娘への伝承も始まっており、伝統食を守る小さな動きも出始めてきています。
 そして、生ゴミを使った堆肥作りや土作りをし、子どもたち自身でいろんな野菜を育て、今トマト・きゅうり・ピーマン・オクラ・にがうりなど、たくさんの夏野菜が今元気いっぱいに育っています。

日本の食文化こそが社会を守り国を救
 子どもの育ちや発達にあった「真の食育」と一体どういったことを言うのか、私たち大人はその真理をしっかりと見極める必要があると思います。
 個食や欠食をなくすことやカロリー重視のバランスのよい食生活をさせること、あるいは手作りのあたたかい物さえ食べさせればよいといった、そんな単純なことではないと私は考えます。
 肝心なことは、今一般的に行なわれています栄養指導が本当に子ども達の育ちや発達、私たちの風土や体にあったものであるかということです。それと何よりも優先されなければならないことは、日々口にする食材が安全で安心できるものであるかといった食材の信頼性の問題、この二つのことが食育を考えた時にしっかりと意識されなければ、それは本当の意味での「食育」とは言えないと思います。
深刻化する一方の若者たちの犯罪、壊れてしまった子ども達、沈没しかかっているこの日本丸を救うには、もはや無添加・無農薬の食材による伝統和食しかないと私は確信しています。
 つまり、学力向上も治安の回復も日本の未来も全ては伝統食を基本とした「真の食育」にかかっているのだといっても決して過言ではないと考えています。
 ふたば幼稚園での「真の食育」活動を通して私はこの二つのことを広く社会に伝えたいと思います。

 以上、簡単ですがよろしくお願いします

ふたば幼稚園 小崎 孝子

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