講師紹介

【福岡・川崎町】
手嶋 洋司(てしま・ひろし)
農業改良普及員

得意分野:

20070507teshima.JPG■プロフィル
出身:福岡県
生年:1967年
現住所:福岡県田川郡川崎町
主な経歴:
佐賀大学卒業後、福岡県職員となり普及指導員(農業改良普及員)として農業改良普及センターに配属される。
2002年に福岡県京都地域農業改良普及センター勤務となり、所長(当時)の特命により農産物の販売をプロセスとした地域振興にあたった。同センターオフィシャルサイト「みやこ魂」を4年間執筆http://www11.ocn.ne.jp/~miyakoae/。現在、福岡県農業総合試験場食品流通部経営マーケティングチームに勤務。「農業問題の9割は販売にある。」が持論。職務で地域活動として地域農業の6次産業化に取り組む。

農業にとって今一番必要なこと。それは食育

ある専業農家と飲んだ。2人して農のこれからについてすこぶる盛り上がったことがある。そのときの会話。

「今、世の中の関心は命に向いてるでしょ。BSEに鳥インフルエンザ、耐震構造偽装事件とどれもこれも病気になったら命が危ない、この家に住んでたら命が危ない、じゃない。」

「その命に直結してるのが食であり、食に直結しているのが農でしょ。」

農は命に直結した産業なのである。産業の流れは普通、1次産業から2次産業、3次産業とあって4次、5次、6次へと行き着く。この流れは物質または情報の流れであり、お金の流れも同じベクトルで動いていく。しかし、このベクトルが命に向いたとすれば、6次産業から1次産業へと一気に世の中の流れが逆流する。
おおおおお!

農の時代がやってくる。

ただでさえ台風や冷害等の気象災害のリスクに苛まれ、やっと収穫したかと思いきや市場に出荷した途端に価格の低迷。資材費はじりじりと上がり、コストダウンや効率化も限界である。原油は今も高騰を続けている。そういう状況がどれだけ続いただろうか。思えば厳しい時代であった。
しかし、これからは違う!農の時代がやってくるのである。
命に向けられていた世の中の関心はやがて食に移り、そしてそして農が世の中心に置かれるようになるのである。そうなりゃ、農業がなりわいとして成り立つようになる。経営問題解決~!担い手問題消滅~!経営安定対策?・・・そういうのもありましたな~昔の話ですが・・。
身の丈にあった国の産業構造が見えてくるはずである。
はやくこないかな~!農の時代。


あれから半年以上が過ぎた。待てど暮らせど音沙汰ない。農の時代の兆しすら見えない。農家の経営は良くなった?いいや、あんまり変わってない。
・・・・・・(-_-;)あれれ~?おかしいな。
なんか違った?間違いなく世の中の意識は命に注がれている。これは間違いない。ではどうして農業が注目の的になっていないのか?私に間違いを気づかせたのはある新聞記事。新聞には熊本の菊池養生園で行われている断食の記事が載っていた。
「断食をすると食の根元が見えてくるよ。」
この言葉にハッとした。

・・・・・・(-_-;)

・・・今の日本は命と食がつながっていない。
確かに食べなければ死んでしまう。でも、これだけ物があふれている日本にいて、食が無くなった時のことなどだれが想像できよう。命と食の繋がりが理屈ではわかっていても実感として持てないのである。これが今、日本がかかっている病気。
この病気が支配しているウチは命と食が繋がらない。従って食に直結する産業、農に世の中が注視することもないのである。
ありゃりゃ。寝て待ってても果報なんて来やしない。
あ~あ、じゃ農業ってもうだめ?いやいや。早合点しちゃ~いけません。命と食が繋がってないからダメなんだったら、そこんとこ何とかすればいいんじゃない?二つ上の井関がふさがってるのに下流でボケーッとしてても水は流れてこない。そこまで行って、井関を開けてツカエを取って。命と食をつなげること。・・・・。あらま!これって食育ですね。農業にとって今一番必要なこと。それは食育だったんです。

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