西日本新聞

2005年12月06日

自然食をつくろう=けんちん汁 残り野菜、ごちそうに変身

イラスト 自炊を始め、「生ごみが出ない生活」をあらためて二年。料理が下手だと痛感するのは、野菜の残りをだめにした時。冷蔵庫の中を見て、「あれ作ろう!」とひらめくノウハウがあれば、捨てずに済んだろうに…。野菜さん、ごめんね。今回は、そんな私にとってのお助け献立。野菜の端っこまで具材として使えるから、「冷蔵庫のお掃除」にお役立ちです。

   ☆   ☆

 【けんちん汁】(具材は一例)(1)シイタケを水で戻しておく(2)サトイモは、皮を包丁の背などでこそぎ、塩でもんで三十分以上置く(うまみを含むぬめりが出るまで)(3)こんにゃくは、味を含みやすいよう、塩でもんだ後に手でちぎり、ゆでる(4)ゴボウはささがき▽シイタケは千切り▽サトイモは厚めの輪切り▽レンコンと大根、ニンジンはいちょう切りにする(つまり、見た目がきれいで食べやすいように切る)。このとき、火が通りにくいものは薄めに切る(5)厚手の深鍋にごま油をひいて熱し、まず、「じゅわじゅわ」という温度でゴボウをいためる。塩ひとつまみと、あれば梅酢を少々加え、あくの強いにおいが甘く変わるまで蒸し煮(ふたをして弱火でいためる)にする(6)においが変わったら、火が通りにくい野菜から鍋に入れる。再び弱火でふたをして、蒸し煮(7)鍋のふたから蒸気が漏れてきたら、だし汁を張り(シイタケの戻し汁など。水でもOK)、強火で沸騰させたら、中火で煮込む(8)塩としょうゆで味を整える。
 具の種類が多いが、根菜や豆腐や葉物など、自宅にあるものを使ってみればいいそうだ。ニンジンの葉もおいしいとか…。
 一口いただく。料理教室のみんなが「しょうゆと塩しか使ってないのに」と驚く味わい。うまみを引き出すために一手間かけた、サトイモ、こんにゃくの下処理や蒸し煮で、こんなに味が深まるなんて。
 連載を終える今、格好いいと感じているのは、調味料をあれこれ使わず、野菜を絶妙な塩使いでおいしく変身させる料理の達人。めざせ!半歩先。私の道のりは遠いけれど…。
 =おわり
 (編集委員・重岡美穂)

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