西日本新聞

2009年11月13日

カロリー、塩分、野菜使用量 独自基準で健康、食育支援 飲食店に登録呼び掛け 福岡市

 福岡市は10月から、カロリーや塩分、野菜の使用量などで健康に配慮した飲食物を提供する店舗を「健康・食育サポート店」として登録する事業を始めた。国の「栄養成分表示」とは異なる緩やかな基準で店側に広く参加を促し、市民の健康づくりと食育の普及を図る狙いだ。健康増進を目的に自治体が独自に飲食店を登録する取り組みは、県内では初めて。

 市では2005年から飲食店や弁当店に、国が推進する、商品への栄養成分表示を働き掛けてきた。ただ、国の指針では、成分計算のために調味料も含むすべての材料を計量する必要があるなど手間がかかることもあり、実施店舗数は伸び悩んでいる。現在は企業の食堂や外食チェーンを中心に91カ所。市内の飲食店の0・02%にとどまる。
 
 そこでサポート店制度では「野菜いっぱい」「地産地消」など5項目のうち、いずれかの基準をクリアすれば登録OKとした。基準には「ごはんやおかずの量を少なめに注文できる」「野菜がおかわりできる」など取り組みやすいものも設定。「対象を広くして、身近な食生活の目安にしてもらいたい」(市地域保健課)として、来年2月までに100店舗の登録が目標だ。
 
 現在の登録は10店。シーサイドももち地区(同市早良区百道浜-中央区地行浜)を主会場に14―15日に開催されるウオーキング大会で、周辺商店街が健康に配慮した料理を提供するのに合わせ、同課と地元の保健所が働き掛けて応じた店だ。「『健康にいい』とお墨付きをもらえるのは心強い」と登録した早良区西新のしゃぶしゃぶ・すき焼き店のマネジャー佐藤律子さん(32)は話す。
 
 登録店には今月中にステッカーを配布し、年内にはホームページで紹介する予定。「登録が店の“売り”にもなることを伝えることが大切。今後は広報に力を入れていきたい」と同課の辻野初子係長は話している。
 
=2009/11/13付 西日本新聞朝刊=

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