西日本新聞

2010年03月17日

ヒシの実パン、卵形調味料入れ… 食育と「木育」提案 家具の街・大川から新ブランド 20、21日 福岡・天神で試験販売

 家具の街・福岡県大川市の大川商工会議所は、食育と、木製品と触れ合うことで自然の恵みや環境問題を学ぶ「木育」を推進するための新商品を開発した。地元が誇る木工技術や特産品を生かしており、ブランド名は「大川コンセルヴ」。早ければ6月にも販売を開始する計画だ。

 コンセルヴとは、フランス語で「保存食」の意味。長年培ってきた木工技術と、筑後川の豊かな水と大地の恵みにはぐくまれた魚や果物、穀物などの風習、文化を後世に「保存」しようとの思いを込めたという。

 同市周辺の木工業者や飲食業者などの協力を得た。コンセプトは「食卓に彩りを加え、失われつつあるしつけや文化を守る」。昨年7月から商品開発を進めていた。

 これまでに開発されたのは、木でできた卵形の調味料入れ▽地元の酒蔵でリキュール造りに使った「あまおう」(イチゴ)を粉末状にして茶葉とブレンドした紅茶▽イ草を粉末にして練り込んだバウムクーヘン▽ヒシの実を使ったパン-など16種類。

 このうち、調味料入れは、専用トレーに置かないと転がってしまう作りで、子どもに「使ったものは元のところに戻す」ことを教える教材にもなる。また、近年生産量が減っているヒシは、かつては大川周辺でお茶うけなどとして親しまれたといい、パンにすることで地域の食文化を伝える狙いがあるという。

 商品の一部は20、21日に福岡市・天神のイムズで開く、九州各地の物産を紹介・販売するイベント「よりみちいちば」で試験販売する予定。問い合わせは同商工会議所=0944(86)2171。


=2010/03/12付 西日本新聞朝刊=

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