2014年6月 1日

九大生が食事作って社会考える 「自炊塾」優良事例に 内閣府の食育白書で紹介

 内閣府の2014年版食育白書で、九州大学で開講中の「自炊塾」が優良事例として取り上げられた。

20140601syoku.jpg 自炊塾は13年、自ら日々の食事を作る体験を通じ、これまでおざなりにされてきた調理する力を身に付けるとともに、食を通じて健康や経済、環境などに関する社会問題的課題について考える力を養成することを目的に、当時、農学研究院所属だった比良松道一准教授(48)=九大持続可能な社会のための決断科学センター=が開講。全学授業という位置付けで、外部講師を招いたワークショップや、調理や農業実習、週1回受講生がおかず一品を持ち寄って皆で食べる"弁当の日"などを展開してきた。

 自炊状況は、交流サイト「フェイスブック」を使って確認。こうした学習を通じ、受講当初は朝食抜きが当たり前だった学生が、次第にご飯、みそ汁の朝食を当たり前のように自炊して食べるようになるという。

 前、後期で開講される塾は人気も高く、14年前期の受講希望者は定員の4倍。比良松准教授は「体験は自発的な学びの最も強力な原動力。自炊体験を通じて、食文化を伝承できる人や、持続可能な社会の構築に貢献できる人になってほしい」と話している。

【写真】持ち寄ったおかず一品を並べ、「いただきます」と両手を合わせる自炊塾の受講生

=2014/05/31付 西日本新聞朝刊=

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