2009年11月21日
【ふくおかマルシェ連載】マチとムラ 心をつなぐ<2>弥の魚卓、おはな(福岡市西区西浦) タイ尽くしは母の味
■マルシェ・ジャポン フクオカ■
魚の消費が減っている。国がまとめた昨年、1世帯当たりの生鮮魚介類の年間消費量は約36キロ。この5年で約5キロ減った(総務省・家計調査報告)。漁業者には切実だ。
「お父さんが捕った魚を食べてほしい」。約100人の漁業者が暮らす福岡市西区西浦の女性たちが立ち上がったのは3年前。市の助成金制度を利用し、港の漁具倉庫を改造するなどして干物の店を出した。
「魚を食べん人に、どげんかして食べてもらおうと、手間のかからない商品を考えました」
「○弥(まるや)の魚卓(ぎょたく)」を営む柴田弥生さん(48)が商品化したのは、刺身をたれに漬け込んだ茶漬けの素。大分県の漁業者たちが販売する商品を知り、「西浦特産の天然タイで作れる」と思いついた。
甘めのしょうゆだれにタイを漬けて冷凍した。あとは解凍して熱いご飯に載せるだけ。プリプリしたタイの食感はそのまま。1パック250円。「おいしいと言ってくれる人の顔がうれしい」
自宅で干物店「おはな」を開く柴田由維さん(23)が考案したのはタイを使ったコロッケだ。
3児の母。3年前、長男(4)に離乳食を与えたところ卵や米など20種類に及ぶアレルギーが分かった。「何を食べさせたらいいと」。幸い西浦で捕れるタイ、カワハギなど白身魚は食べられた。「うちの子が食べられるコロッケを作ろう」
夫が持ち帰るトロ箱いっぱいのタイ、ホウボウ、エソをさばき、小骨ごとミンチに。タマネギを加え、パン粉を付けてからりと揚げた。魚の配合やタマネギの切り方など試作を重ね、歯応えあるコロッケが完成した。
周囲の勧めで、隔週土曜日に漁協の直売店で1個200円で売り出したところ、釣り人たちの評判を集め、50個が午前中で売り切れたことも。子どもたちは「毎日食べても飽きない」ほど大好き。「うちの子を育てた西浦の魚。絶対おいしいって胸張って言えます」
(情報開発室・今井知可子)
【写真】「ぜったいおいしいけんね」。コロッケの材料となる西浦で捕れたタイやマトウダイを手にする柴田由維さん
=2009/11/21付 西日本新聞朝刊=
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▼青空市場「ふくおかマルシェ」
来年3月28日まで随時開催。福岡市東区のアイランドシティ中央公園と、同市中央区天神の市役所ふれあい広場。西日本新聞社主催。おたに家=0982(73)2228。開催日時など問い合わせは、マルシェ事務局=092(711)5492。
ふくおかマルシェホームページ http://www.nishinippon.co.jp/jigyou/marche/

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