西日本新聞

2010年02月21日

「噛む力」育て保とう 食卓連載シンポ 440人健康法学ぶ 福岡市

 口と健康とのかかわりをテーマにしたシンポジウム「命の入り口 心の出口」(西日本新聞社主催)が20日、福岡市博多区で開かれ、約440人が参加した。長期連載「食卓の向こう側シリーズ」の第13部を踏まえた企画。

 基調講演で岡山大学病院(岡山市)の小児歯科医、岡崎好秀さんが、発がん物質の毒性を弱めたり、滅菌作用があったりする唾液(だえき)の効果について説明。「軟らかい食べ物の影響などで噛(か)む回数が減り、子どもの唾液量が少なくなっている」と、食生活の改善を訴えた。

 その後のパネル討論では、済生会八幡総合病院長(北九州市)の松股孝さんが、103歳で知的障害児通園施設理事長の〓(〓は上が「日」下が「舛」)地三郎さんを引き合いに「〓地さんは75歳から総入れ歯だが、よく噛めるから健康を保っている」と紹介した。

 北九州市の歯科医師、山口知世さんは、目隠しして噛んだだけで食品を当てる実験をしながら、「しっかり噛んで食べることで、口の中のそしゃく機能を育てることができる」と強調。岡崎さんも「口が開いている若者が多い。子どものときに噛む力を育てないと、その後は育たない」と話した。

 ステージでは、唾液の分泌を促す福岡県歯科衛生士会の舌運動「健口(けんこう)体操」の実演もあり、参加者は歌に合わせて舌を動かしていた。
 (3月4日付朝刊に詳報を掲載します)

=2010/02/21付 西日本新聞朝刊=

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