自転車通勤をする人やサイクリングを楽しむ人に加え、最近増えてきたのがロードレーサーと呼ばれるスポーツ用自転車に乗る人だ。そんな人たちの一つの目標が、5月に大分県・国東半島で開催されるイベント、ツール・ド・国東。「健康のためにロードレーサーを買いました」というメタボ気味のおじさん向けに、ロングライドの練習法を元五輪代表(自転車・トラック)で、現在はロードレーサーの乗り方教室を主宰する岸原薫さん(50)=福岡市南区=に聞いた。 (佐々木直樹)
●持久力つけてまずは100キロから

良いペダリングの例。かかとを上げることでつま先から踏み込むことができ、力を無駄なく伝えることができる
初心者ならば、国東ならBコース(115キロ)でしょう。まず持久力をつけること。最初の1カ月は1回につき30―40キロ乗ってください。1時間半から2時間が目安です。2カ月目からは距離を1・5倍ほど延ばします。仕上げに、イベントの2週間までに本番と同じ距離を走ります。本番が心身とも楽になりますよ。
1カ月に乗る合計距離が同じなら、一度に長い距離を乗るより、回数を分けて頻度を増やした方が持久力がアップします。初心者ほど乗る回数が多いほど足の筋肉が鍛えられ、つりにくくなります。週末しか乗れない場合は、平日に1度、30分程度のランニングを取り入れましょう。
長距離コースは、筋肉や心肺機能に強い負担がかかる上り坂が避けられません。練習コースに短いアップダウンや、上り坂を盛り込んでください。心肺機能に負荷を加える練習をすれば、より酸素が体内に行き渡るようになり、持久力も上がります。

悪いペダリングの例。かかとが下がっていると膝が体から離れている分、力がかけられない
技術面では、いかにペダルを効率的に回すかがポイント。初心者はかかとを上げた状態で、つま先から踏み込むように心掛けましょう。かかとが下がった状態よりも強い力が出せます。
体力を温存して効率的に走るのがロングライドのこつです。空気抵抗を抑えるために、集団で走る時は、前を走る人の50センチ後方につくとよいです。
水分補給も重要です。ドリンクボトルは2本用意して、1本に水、もう1本にスポーツドリンクを入れます。春は気候が穏やかで走りやすいのですが、乾燥しやすく、脱水症状で足がつるのを防ぐためにも、のどがかわいていなくても10分に1度、一口か二口飲むように。
100キロ以上乗った時の消費カロリーは2千キロカロリー以上。エネルギー不足を防ぐため、運動中に食べ物をとります。必要な栄養や糖分が簡単に摂取できるゼリーがお薦めです。一気に食べると血糖値が上がりすぎて、逆に体に負担がかかります。30分に1回程度、少しずつ食べましょう。
イベントを楽しむためにも、余力を持って完走することを目指しましょう。そのためにも、日々の積み重ねが大事になってきます。
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●5月3日開催 ツール・ド・国東
第29回ツール・ド・国東(西日本新聞社など主催)は5月3日、大分県杵築市守江の住吉浜リゾートパークを発着点に開催される。国東半島を1周するAコース・160キロやBコースの115キロのほか、60キロ、30キロコースもある。申し込みは所定の申込用紙に必要事項を記入し、3月31日(必着)までに実行委員会に申し込む。同実行委員会=0978(63)1300。
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