西日本新聞

わたしたちの九州

取材班から

変わらないことの価値

2009年6月26日 16:49
記者Dです。
 
福岡市中央区天神5丁目
都心の団地の片隅にある、ほっとできる喫茶店を再訪しました。
 
blog.jpg
 
マスターは野元正作さん。お年は98歳。今も喫茶店を切り盛りしながら、タバコも売っています。
これまで大きな病気をしたことはないそうです。自転車で遠出もします。この元気の秘けつはどこに-。
 
お店の中をじっくり観察してみました。
 
まず、カウンターの上。大きなそろばんがあります。仕入れや公共料金など、複雑な計算を自分の手でこなしています。
壁にはたくさんの油絵。旅先の風景や昔の街並みを描いています。いつ、どこに、誰と行ったのか、1枚1枚のエピソードをしっかり覚えています。
 
そして、30年物の電子レンジ。回転皿がありません。黒みがかった高さ2メートルほどの戸棚も。開店当初から使っているそう。イスもテーブルも、置いてある物ほとんどに年季が入っています。
 
便利すぎるモノがあふれる現代。
こんな機能まで付いているの?と驚かされる商品が、日々生まれています。
そんな時代に流されることなく、使えるものは壊れるまで使って、自分でできることは自分で行う。それを続けてきたからこそ、正作さんの長寿があるのかも知れません。
 
新しいモノを生み出すことは素晴らしい。けれども変わらない、変えないからこそ生まれる価値もある。
ひょうひょうとコーヒーを入れる正作さんを見ているうちに、はっと気付かされました。
   
おすすめ情報【PR】
おすすめ情報【PR】
東日本大震災特設ページ
アクセスランキング
  1. 福岡市の「禁酒令」に意見164件 賛...
  2. 福岡市職員禁酒 稚拙で恥ずかしくないか
  3. 北九州市にがれき搬入 反対派を排除写真付記事
  4. 飲食店ガラガラ死活問題 「禁酒令」...写真付記事
  5. 鹿児島県知事選出馬を向原氏が正式表明
注目コンテンツ
47CLUB探検隊

「もつ鍋万十屋」さんに行ってきました!

まだまだ寒い日が続きますが皆さまはお元気ですか? 寒い日は『鍋物』がよりいっそう美味しいと感じます。 今日は博多の名店「...

>> 記事を読む

>> 47CLUB探検隊へ