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連載 ズームイン博多・飾り山笠

<下>架空の生き物 個性豊かに脇役が競演

写真
鮮やかに輝く鳳凰
 神話や伝説を多く主題とする飾り山笠には、しばしば架空の動物や化け物が登場する。だれも見たことのないものを、想像力を働かせて、いかに個性的な脇役に仕立て上げるか。人形師の腕の見せ所の1つだ。
 十六番山笠・天神1丁目の見送りは、九州の言論を支えてきた人々がテーマ。そこに、ひときわ鮮やかな「鳳凰(ほうおう)」の姿が彩りを添えている。
 「質実剛健な近現代物の人形と、豪華な飾り山笠のイメージを調和させました。お祝いの気持ちも込めています」。人形師の井上和彦さん(37)は、鳳凰を加えた狙いをこう明かす。
 日本神話の定番ともいえる「八岐大蛇(やまたのおろち)」は、四番山笠・東流(ながれ)の見送りにいた。目つき鋭く、牙をむき出しにして襲いかかる8つの頭の大蛇。スサノオが剣をかざし、勇ましく立ち向かう姿を、巧みな構成で表現している。
 おなじみの「鬼」もいる。八番山笠・上川端通の表にいる鬼は、角を生やし、炎を上げて牙をむく。表情は迫力満点だ。
 高さ約11メートルの飾り山笠は、さながら一幅の絵のよう。全体で見事に1つの世界を作り出している。前に立ったときは、ぜひ一歩近づいて、目を凝らしてほしい。一体一体の人形が、それぞれのストーリーを語りかけてくれるはずだ。

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2006年07月08日15時34分

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