水質改善に効果があるとされるカキの殻を川底に沈めて、ホタルの里づくりを目指す取り組みが、八代市妙見町の水無川で進んでいる。企画したのは同市の市民団体「次世代のためにがんばろ会」(松浦ゆかり代表)。

 専門家によると、カキ殻に含まれるカルシウムは、川の汚れの一因となるリンと結合して沈殿。水が浄化すれば、ホタルが好むカワニナも増える。カキ殻がもたらす効果に注目した同会が4年前から活動を始めた。

 9日にはカキ殻を川に入れるイベントを開き、地元の児童や生徒ら約700人が参加した。網袋に小分けされた約2トンのカキ殻を次々と川底に沈めた。また放流で増えすぎたコイはカワニナを食い荒らすとして、地域住民の許可を得た上でコイを生け捕り、ホタルが生息しやすい環境を整えた。

 イベントに参加した児童たちは「カキ殻でホタルが増える理由はちょっと難しいけど、環境にいいことができてよかった」などと笑顔を見せた。

 松浦代表は「水無川の上流は、かつてホタルが乱舞していたが、最近は激減した。カキ殻の効果でホタルの里をよみがえらせたい」と話している。


=2007/06/13付 西日本新聞朝刊=