平家の落人伝説がある大分県九重町松木の県道沿いに「蛍の広場」が完成、住民が手作りした木製の大ホタルがお目見えした。地区住民らでつくる「地域づくり協議会」が「ホタルの飛び交う美しい清流がある山里をアピールし、地域おこしを」と取り組んだ。

 大ホタルはゲンジ(全長2メートル)、ヘイケ(1.5メートル)、ヒメ(70センチ)の3体。ホタルが舞う松木川にちなんで「松木川大蛍(ほたる)」と命名した。夜になると、おしりの部分にある電球が黄色く点滅する。平家の落人が隠れ住んだとされる平家山や、財宝を隠したと伝えられる宝山がある平家の里で「源氏」「平家」「姫」が仲良く、観光客を誘っている。

 広場は1991年の台風被害で荒れていた約1300平方メートルを整備。地下100メートルからくみ上げた地下水が飲める設備や木製ベンチを据えた。近くには滝滑りで知られる竜門の滝、雌雄の白イノシシがいる宝八幡宮などの観光名所があり、住民は広場で祭りを開いたり、農産物直売所を設置したりして、地域活性化の拠点にする考えだ。


=2007/06/21付 西日本新聞朝刊=